こんにちは、管理人の胡蝶です
大切な方の訃報に接し、お悔やみの気持ちをどのように表せばよいか悩むことは少なくありません。
特に、胡蝶蘭を弔事の贈り物として考えている場合、マナー違反にならないか、どのようなものを選べば良いのか、不安に思う方も多いのではないでしょうか。
ご遺族の悲しみに寄り添い、故人を偲ぶ気持ちを伝えるためには、供花や枕花としての胡蝶蘭の選び方や贈るタイミング、そして相場についての知識が欠かせません。
また、立て札の書き方や白い胡蝶蘭が選ばれる理由、四十九日などの法事における注意点など、知っておくべき作法は多岐にわたります。
葬儀やお通夜の場で失礼がないよう、お供えのマナーをしっかりと理解しておくことが大切です。
この記事では、胡蝶蘭を弔事に贈る際のあらゆる疑問にお答えします。
お悔やみの気持ちを込めて贈る胡蝶蘭が、故人への敬意とご遺族への慰めとなるよう、必要な情報を詳しく解説していきます。
◆このサイトでわかる事◆
- 胡蝶蘭を弔事に贈る際のマナー
- 枕花と供花としての役割の違い
- お供えに適した胡蝶蘭の選び方と相場
- 贈るべき最適なタイミング
- 宗教や宗派による注意点
- 立て札の正しい書き方と文例
- 四十九日以降に贈る際のマナー

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胡蝶蘭を弔事に贈る際に知っておくべき基本マナー
◆この章のポイント◆
- 枕花と供花の違いとは
- お供えに適した胡蝶蘭の選び方
- 弔事の胡蝶蘭で基本となる色
- 関係性で見る価格の相場
- 贈るタイミングはいつが最適か
枕花と供花の違いとは
胡蝶蘭を弔事に贈る際に、まず理解しておきたいのが「枕花(まくらばな)」と「供花(きょうか・くげ)」の違いです。
これらはどちらも故人を偲び、お悔やみの気持ちを表すために贈る花ですが、その役割と贈るタイミング、そして飾られる場所が異なります。
枕花(まくらばな)の役割と特徴
枕花は、訃報を受けてからお通夜が始まるまでの間に、故人の枕元に供えるために贈る花を指します。
その名の通り、故人が安置されている場所のすぐそば、枕元に飾られることからこの名前が付きました。
枕花は、亡くなられてから最初にお供えされる花であり、特に故人と親交が深かった方や近親者が贈ることが一般的です。
ご遺族が葬儀の準備で忙しくなる前に、いち早くお悔やみの気持ちを届けるという意味合いが強いものです。
サイズとしては、枕元という限られたスペースに置くため、あまり大きすぎないアレンジメントフラワーが選ばれることが多いでしょう。
胡蝶蘭を枕花として贈る場合は、コンパクトなミディ胡蝶蘭などが適しています。
供花(きょうか・くげ)の役割と特徴
一方、供花はお通夜や告別式などの葬儀式場で、祭壇の周りに飾るために贈られる花のことです。
故人への弔意を示すとともに、祭壇を飾り、故人の冥福を祈るという意味合いがあります。
供花は、親族や友人、故人が生前お世話になった会社関係者など、幅広い関係者から贈られます。
祭壇の両脇に一対(二基)または一基で飾られ、贈り主の名前が書かれた札が立てられるのが一般的です。
胡蝶蘭を供花として贈る場合は、祭壇で見栄えのする大輪の胡蝶蘭が選ばれることが多く、白色が基本となります。
スタンド花や大きなアレンジメントとして贈られることもあり、葬儀会場の規模や雰囲気に合わせて選びます。
枕花は「取り急ぎお悔やみを伝え、故人のそばに供える花」、供花は「葬儀式場の祭壇を飾り、弔意を示す花」と覚えると分かりやすいでしょう。
胡蝶蘭を弔事に贈る際には、どちらの意図で贈るのかを明確にし、適切なタイミングと形式を選ぶことが重要です。
訃報を受けてすぐに手配する場合は枕花として、お通夜や告別式に合わせて贈る場合は供花として手配するのが一般的です。
ご遺族の意向や葬儀の形式を確認した上で、最適な形でお悔やみの気持ちを伝えましょう。
お供えに適した胡蝶蘭の選び方
お悔やみの気持ちを伝えるために胡蝶蘭を弔事に贈る際には、選び方にいくつかのポイントがあります。
ご遺族に失礼がなく、故人を偲ぶ気持ちが伝わるような胡蝶蘭を選ぶための基準を解説いたします。
花の大きさや本数で選ぶ
胡蝶蘭には、花の大きさによって大輪、中大輪、ミディ、ミニといった種類があります。
葬儀会場の祭壇に供花として贈る場合は、他の供花と並んでも見劣りしないよう、存在感のある大輪の胡蝶蘭が選ばれるのが一般的です。
一方で、ご自宅に枕花として贈る場合や、四十九日以降に仏前にお供えする場合は、スペースを考慮してミディ胡蝶蘭のようなコンパクトなサイズが好まれます。
本数については、3本立てや5本立てが主流です。
日本では奇数が縁起の良い数字とされることがありますが、弔事においては厳密な決まりはありません。
ただし、割り切れる偶数は「故人との縁が切れる」ことを連想させるため避けるべき、という考え方もありますので、迷った場合は奇数本立てを選ぶのが無難でしょう。
特に法人が贈る場合は、見栄えのする5本立て以上が選ばれることもあります。
ラッピングは控えめな色を選ぶ
お祝い事で贈られる胡蝶蘭は華やかなラッピングが施されますが、弔事で贈る場合は全く異なります。
お供え用の胡蝶蘭は、ラッピングをしない、もしく非常に控えめにするのがマナーです。
もしラッピングをする場合は、白や紫、緑、グレーといった落ち着いた寒色系の色を選びましょう。
赤や金などの派手な色は絶対に避けなければなりません。
リボンも同様に、付ける場合はシンプルなものを選びます。
基本的には、ラッピングは無しでお願いするか、お供え用であることを花屋に伝えて、ふさわしい形に整えてもらうのが最も確実です。
長持ちするかどうかも重要なポイント
胡蝶蘭は他の花に比べて花持ちが良いことで知られており、その点でもお供えに適した花と言えます。
葬儀後もご自宅で長く飾っていただくことができ、ご遺族の心を慰める存在となるでしょう。
一般的に、胡蝶蘭は1ヶ月から2ヶ月ほど花を咲かせ続けます。
新鮮で質の良い胡蝶蘭を選ぶことで、より長く故人を偲ぶことができます。
購入する際には、つぼみが少し残っているものを選ぶと、次々に開花していく様子を長く楽しむことができます。
これらのポイントを踏まえ、贈る相手や状況に合わせて最適な胡蝶蘭を選ぶことが、お悔やみの気持ちを正しく伝えることに繋がります。
弔事の胡蝶蘭で基本となる色
胡蝶蘭を弔事に贈る際、最も重要なマナーの一つが色の選び方です。
お祝いのシーンではピンクやリップ系など華やかな色が喜ばれますが、お悔やみの場では選ぶべき色が限定されます。
基本は「白」の胡蝶蘭
弔事で贈る胡蝶蘭の基本色は、「白」です。
白色は清浄、純粋、哀悼といった意味を持ち、故人を偲び、ご遺族の悲しみに寄り添う気持ちを表すのに最もふさわしい色とされています。
特に、お通夜や告別式など、葬儀の場に供花として贈る場合は、白上がり(白一色)の胡蝶蘭を選ぶのが一般的です。
祭壇に並べられる他の供花との統一感も保たれ、厳粛な雰囲気を乱すことがありません。
どの色にすべきか迷った場合は、白を選んでおけば間違いありません。
四十九日以降は淡い色も選択肢に
葬儀直後は白が基本ですが、時間が経過するにつれて、少しずつ色の選択肢が広がります。
故人が亡くなってから四十九日を過ぎると、ご遺族の気持ちも少しずつ落ち着いてくるとされています。
そのため、四十九日法要や一周忌、三回忌といった法事の際には、白だけでなく、淡いピンクや黄色の胡蝶蘭を贈ることも許容されるようになります。
ただし、あくまで「淡い」色合いのものを選ぶことが大切です。
原色に近い派手な色や、お祝い事を連想させる赤リップ(中心が赤いもの)などは避けるべきです。
故人が生前好きだった色が淡いピンクや黄色であった場合、ご遺族にその旨を伝え、偲ぶ気持ちとして贈るのも良いでしょう。
避けるべき色
弔事の胡蝶蘭で絶対に避けなければならないのは、赤やオレンジといったお祝い事を強く連想させる派手な色です。
特に赤い色は血を連想させるため、お悔やみの場では最大のタブーとされています。
ラッピングやリボンの色も同様に、赤や金は絶対に使用してはいけません。
お供えの花を贈る際は、悲しみに暮れるご遺族の心情を第一に考え、控えめで落ち着いた色合いを心がけることが最も重要です。
色のマナーを守ることは、故人への敬意とご遺族への配慮を示す上で不可欠な要素と言えるでしょう。
関係性で見る価格の相場
胡蝶蘭を弔事に贈る際、どのくらいの価格帯のものを選べばよいか悩む方も多いでしょう。
価格の相場は、故人やご遺族との関係性によって異なります。
安すぎても失礼にあたる可能性があり、高すぎてもかえってご遺族に気を遣わせてしまうことがあります。
ここでは、関係性別の一般的な価格相場をご紹介します。
親族・親戚が贈る場合
親族や親戚といった近い関係の方が贈る場合、相場は20,000円から50,000円程度と比較的高めになります。
特に兄弟姉妹や親子など、非常に近しい間柄の場合は、連名で30,000円以上の立派な胡蝶蘭を贈ることが多いようです。
故人への深い哀悼の意を示すとともに、葬儀の場を飾るという意味合いも含まれます。
見栄えのする3本立てや5本立ての大輪胡蝶蘭が選ばれるのが一般的です。
友人・知人が贈る場合
友人や知人として個人で贈る場合の相場は、10,000円から20,000円程度です。
複数人の友人グループで連名で贈る場合は、一人当たり5,000円から10,000円程度を出し合い、合計で20,000円から30,000円程度の胡蝶蘭を選ぶこともあります。
この価格帯であれば、十分に見栄えのする3本立ての胡蝶蘭を選ぶことができます。
ご遺族に過度な負担を感じさせず、かつ弔意をしっかりと伝えられる価格帯と言えるでしょう。
会社・法人が贈る場合
会社や法人として、取引先の役員や従業員、そのご家族の弔事に贈る場合は、20,000円から30,000円程度が一般的な相場です。
特に重要な取引先や、会社として深い関係があった方の場合は、30,000円から50,000円以上の胡蝶蘭を贈ることもあります。
法人が贈る場合は、他の供花とのバランスや会社の格式を示す意味合いもあるため、あまり安価なものは避けた方が賢明です。
立て札には会社名と代表者名を明記するため、しっかりとした見栄えのする5本立てなどが選ばれる傾向にあります。
以下の表に、関係性別の相場をまとめました。
贈る方との関係性 | 価格相場 | 一般的な胡蝶蘭の例 |
---|---|---|
親族・親戚 | 20,000円 ~ 50,000円 | 大輪3本立て、5本立て |
友人・知人(個人) | 10,000円 ~ 20,000円 | 大輪3本立て、ミディ胡蝶蘭 |
友人・知人(連名) | 20,000円 ~ 30,000円 | 大輪3本立て |
会社・法人 | 20,000円 ~ 50,000円 | 大輪3本立て、5本立て |
この相場はあくまで一般的な目安です。
最も大切なのは故人を悼む気持ちであり、無理のない範囲で予算を決めることが重要です。
ご自身の状況や故人との関係性を考慮し、心を込めて選びましょう。
贈るタイミングはいつが最適か
胡蝶蘭を弔事に贈る際、マナーとして非常に重要になるのが贈るタイミングです。
早すぎても、遅すぎてもご遺族の迷惑になる可能性があります。
状況に応じて最適なタイミングを見極めることが、心遣いの表れとなります。
お通夜・告別式に間に合わせるのが基本
供花として胡蝶蘭を贈る場合、お通夜の開始前までに葬儀会場に届くように手配するのが最も一般的で、丁寧な方法です。
遅くとも、告別式が始まる前までには届くようにしましょう。
そのためには、訃報を受けたらなるべく早く、葬儀の日時と場所、そして供花を受け付けているかどうかを確認する必要があります。
葬儀社によっては、花の持ち込みに関するルールが定められている場合があるため、事前に葬儀社に連絡し、胡蝶蘭を贈りたい旨を伝えておくとスムーズです。
配送先の宛名は、葬儀会場の住所に加え、「〇〇家様(喪家様名)」と気付を記載します。
訃報から時間が経ってしまった場合
訃報を知るのが遅れたり、何らかの事情で葬儀に間に合わなかったりした場合は、葬儀後にご自宅へ贈るという方法があります。
その場合、葬儀直後のご遺族は片付けや諸手続きで非常に慌ただしくしているため、少し時間を置くのがマナーです。
葬儀から3〜4日後から、初七日や四十九日の法要までの間に届くように手配するのが良いでしょう。
このタイミングであれば、ご遺族も少し落ち着きを取り戻している頃であり、お花を受け取る余裕もできていると考えられます。
ご自宅に贈る際は、大きな大輪の胡蝶蘭よりも、飾りやすいミディサイズなどが喜ばれる傾向にあります。
四十九日以降の法要に合わせて贈る
四十九日、一周忌、三回忌などの法要に合わせてお供えの胡蝶蘭を贈るのも、故人を偲ぶ気持ちを伝える良い機会です。
この場合は、法要の前日までに、会場またはご自宅に届くように手配します。
前述の通り、四十九日を過ぎれば、白だけでなく淡い色合いの胡蝶蘭を選ぶこともできます。
故人が好きだった色などを贈ることで、ご遺族の心を慰めることができるかもしれません。
いずれのタイミングで贈るにしても、まずはご遺族の都合を最優先に考えることが大切です。
特にご自宅へ贈る場合は、事前にご遺族に連絡を入れ、お花を贈りたい旨と、受け取りに都合の良い日時を確認してから手配するのが最も丁寧な対応と言えるでしょう。
胡蝶蘭を弔事で用いる場合の具体的な手配と注意点
◆この章のポイント◆
- 宗教・宗派による違いと注意点
- 立て札の正しい書き方と文例
- 四十九日以降に贈る場合のマナー
- 供花を辞退された場合の対応
- 胡蝶蘭を弔事に贈り故人を偲ぶ
宗教・宗派による違いと注意点
胡蝶蘭を弔事に贈る際には、相手方の宗教や宗派に配慮することが非常に重要です。
宗教によってお供えする花に対する考え方や習慣が異なるため、良かれと思って贈った花が、かえってマナー違反になってしまう可能性もあります。
仏式の場合
日本の葬儀の多くを占める仏式では、胡蝶蘭をお供えの花として贈ることは一般的に問題ありません。
特に白い胡蝶蘭は、その清らかで凛とした姿が仏教の教えとも合致し、供花として広く受け入れられています。
ただし、宗派によっては特定の花を避ける場合もあるため、もし可能であれば事前に宗派を確認しておくとより安心です。
立て札の表書きは「御供」や「供」とするのが一般的です。
神式(神道)の場合
神道の葬儀(神葬祭)でも、お供えとして花を贈る習慣はあります。
仏式と同様に、白い胡蝶蘭を贈ることは問題ありません。
ただし、神式では白木(しらき)の祭壇が用いられるなど、仏式とは異なる点が多くあります。
花は「榊(さかき)」が重要視されるため、派手なアレンジメントは避けるべきでしょう。
立て札の表書きは仏式と同じく「御供」で構いません。
キリスト教式の場合
キリスト教の葬儀では、お供えの花に対する考え方が仏式や神式とは大きく異なります。
カトリック、プロテスタントといった宗派によっても習慣が違います。
キリスト教では、故人は神のもとに召されるという考えから、日本の「供花」という概念がありません。
そのため、祭壇に札を立てて飾るような日本の供花は贈らず、代わりに「献花」として白いカーネーションやユリなどを一人一本ずつ捧げます。
もし花を贈りたい場合は、葬儀会場ではなく、事前にご自宅へ「お花料」として現金を包むか、バスケットに入ったアレンジメントフラワーを贈るのが一般的です。
この場合、立て札は付けずに、メッセージカードを添える形にします。
胡蝶蘭を贈る場合は、鉢植えではなく、切り花としてアレンジメントに含めてもらうのが良いでしょう。
ただし、教会によっては生花の持ち込み自体を禁止している場合もあるため、必ず事前に教会やご遺族に確認が必要です。
宗教が不明な場合
相手の宗教がわからない場合は、自己判断で手配を進めるのは避けるべきです。
まずは葬儀を執り行う葬儀社に問い合わせるのが最も確実です。
葬儀社であれば、宗教・宗派の確認はもちろん、供花を受け付けているか、どのような花がふさわしいかといった点についても正確な情報を得ることができます。
宗教ごとのマナーは非常にデリケートな問題です。
ご遺族に不快な思いをさせないためにも、事前の確認を怠らないようにしましょう。
立て札の正しい書き方と文例
胡蝶蘭を弔事に供花として贈る際、誰から贈られた花なのかを明確にするために「立て札(たてふだ)」を付けます。
この立て札の書き方にはマナーがあり、正しく記載することで弔意をきちんと伝えることができます。
立て札に記載する基本要素
立て札には、大きく分けて「お悔やみの言葉(表書き)」と「贈り主の名前」の2つの要素を記載します。
- お悔やみの言葉(表書き): 札の右側(もしくは中央上部)に記載します。「御供」や「供」と書くのが一般的です。四十九日以降は「御仏前」も使われますが、宗教が不明な場合は「御供」が無難です。
- 贈り主の名前: 札の中央に、表書きよりも少し大きく記載します。会社名や肩書きを入れる場合は、名前の右側に少し小さめの文字で入れます。
文字の色は、薄墨ではなく黒い文字で書くのが一般的です。
不祝儀袋の表書きは薄墨で書きますが、立て札は遠くからでも名前がはっきりと見えるようにするため、黒ではっきりと書きます。
贈り主別の文例
贈り主が個人か、連名か、法人かによって書き方が異なります。
1. 個人で贈る場合
シンプルに自分の氏名を記載します。
文例:
表書き: 御供
名前: 山田 太郎
2. 夫婦や家族など連名で贈る場合
序列がある場合は右から順に、ない場合は五十音順に名前を記載します。
一般的には夫の名前をフルネームで書き、その左に妻の名前(名のみ)を記します。
文例:
表書き: 御供
名前: 山田 太郎
花子
3. 友人一同などグループで贈る場合
「〇〇一同」とまとめるのが一般的です。
全員の名前を記載したい場合は、別紙に名前を書いて添えるようにします。
文例:
表書き: 御供
名前: 〇〇大学友人一同
4. 会社(法人)として贈る場合
会社名と代表者の役職・氏名を記載するのが正式な書き方です。
会社名が長い場合は、株式会社を(株)のように略すこともあります。
文例:
表書き: 御供
名前: 〇〇株式会社
代表取締役 山田 太郎
5. 会社の部署や社員一同で贈る場合
会社名、部署名、そして「一同」と記載します。
文例:
表書き: 御供
名前: 〇〇株式会社 営業部一同
立て札は花屋で用意してもらえることがほとんどです。
注文する際に、上記の文例を参考に、誰が贈るのかを正確に伝えれば、適切な立て札を作成してくれます。
間違いのないよう、特に会社名や役職、氏名は正確に伝えるように心がけましょう。
四十九日以降に贈る場合のマナー
故人が亡くなられてから時間が経ち、四十九日や一周忌などの法要のタイミングで胡蝶蘭を贈る際にも、守るべきマナーがあります。
葬儀直後とは異なる配慮が必要になる点もありますので、確認しておきましょう。
贈るタイミングと場所
法要に合わせて胡蝶蘭を贈る場合は、法要が行われる前日までに届くように手配します。
当日に届くと、準備で忙しいご遺族の負担になる可能性があるため、前日までに届けるのが親切です。
配送先は、法要が執り行われるお寺や斎場、あるいはご自宅になります。
事前にどこで法要が行われるか、そしてお花を受け取ってもらえるかを確認しておくことが大切です。
胡蝶蘭の色や選び方
</p
前述の通り、四十九日を過ぎると、白一色の胡蝶蘭だけでなく、少し色味のあるものも選べるようになります。
ただし、派手な色は避け、淡いピンクや黄色、グリーンなど、落ち着いた優しい色合いのものを選びましょう。
故人が生前好きだった色を選ぶのも、ご遺族に喜ばれるかもしれません。
サイズについては、ご自宅に贈る場合は特に、場所を取らないミディサイズやミニサイズの胡蝶蘭が好まれます。
ご仏壇の横にも飾りやすく、ご遺族への配慮が伝わります。
立て札やメッセージカードの書き方
四十九日以降の法要に贈る場合の立て札の表書きは、「御供」の他に「御仏前」も使用できます。
仏教では、四十九日を境に故人の霊が仏になると考えられているため、「御霊前」から「御仏前」に変わります。
ただし、浄土真宗など一部の宗派では時期にかかわらず「御仏前」を用いるため、宗派がわからない場合は「御供」としておくのが最も無難です。
立て札の代わりに、メッセージカードを添えるのも非常に丁寧な方法です。
特にご自宅へ直接贈る場合は、お悔やみの言葉や故人との思い出などを綴ったメッセージを添えることで、より温かい気持ちが伝わるでしょう。
事前にご遺族の意向を確認する
最も重要なのは、お花を贈る前にご遺族の意向を確認することです。
法要の規模やご家庭の事情によっては、お花の贈り物を辞退されている場合もあります。
また、お花を飾るスペースがないなどの理由で、受け取りが難しいことも考えられます。
「ご法要にあたり、お花でもお供えさせていただきたいのですが、ご都合いかがでしょうか」といった形で、事前に一本連絡を入れるのが丁寧なマナーです。
ご遺族の気持ちに寄り添い、負担にならない形で弔意を伝えることを第一に考えましょう。
供花を辞退された場合の対応
ご遺族の意向により、葬儀の案内状などで「御供花・御供物の儀は固くご辞退申し上げます」と、供花を辞退される旨が伝えられることがあります。
このような場合、故人を悼む気持ちをどのように表せばよいか、対応に迷うこともあるでしょう。
ご遺族の意向を最優先する
まず大前提として、ご遺族から供花辞退の意向が示された場合は、その気持ちを尊重し、供花を贈るのは控えるのが絶対のマナーです。
辞退には、「参列者の経済的な負担を減らしたい」「葬儀後の花の管理が大変」「家族だけで静かに見送りたい」といった、ご遺族なりの様々な理由や想いがあります。
良かれと思って無理に贈ってしまうと、かえってご遺族を困らせてしまうことになりかねません。
「せめてもの気持ちだけでも」と考えず、辞退の申し出はそのまま受け入れましょう。
供花の代わりとなる弔意の表し方
供花を贈れない場合でも、お悔やみの気持ちを伝える方法は他にあります。
- 香典を渡す: 供花は辞退されていても、香典は受け取っている場合があります。ただし、香典も併せて辞退されている場合は、もちろん渡すのは控えます。
- 弔電を打つ: 葬儀に参列できない場合などは、お悔やみの言葉を伝える弔電を送るのが良いでしょう。葬儀会場と喪主名、日時を確認して手配します。
- 後日、弔問に伺う: 葬儀が落ち着いた頃を見計らい、事前にご遺族の都合を確認した上で、ご自宅へ弔問に伺うのも一つの方法です。その際に、お線香をあげさせてもらったり、お悔やみの言葉を直接伝えたりすることができます。
- お悔やみの手紙を送る: 言葉では伝えきれない想いを、手紙に綴って送るのも心のこもった方法です。
どうしても花を贈りたい場合は
もし、どうしてもお花の形で弔意を伝えたいという場合は、葬儀が終わってからしばらく時間が経って、ご遺族が落ち着かれた頃に、改めてご自宅に贈るという方法が考えられます。
その際も、いきなり贈るのではなく、必ず事前にご遺族に連絡を取り、「ささやかですが、ご仏前にお供えいただければと思いまして」と許可を得てから手配するようにしましょう。
この場合、葬儀の供花とは意味合いが異なりますので、大げさなものではなく、ご自宅に飾りやすいコンパクトなアレンジメントやミディ胡蝶蘭などが適しています。
弔事においては、何よりもご遺族の気持ちに寄り添うことが大切です。
辞退の意向を尊重することが、最も深い弔意の表れとなることを心に留めておきましょう。
胡蝶蘭を弔事に贈り故人を偲ぶ
ここまで、胡蝶蘭を弔事に贈る際のマナーや選び方、注意点について詳しく解説してきました。
胡蝶蘭は、その気品ある佇まいと花持ちの良さから、お悔やみの気持ちを伝えるのに非常に適した花です。
「純粋な愛」「清純」といった花言葉を持ち、故人への清らかな哀悼の意と、ご遺族の心を慰めるメッセージを静かに届けてくれます。
しかし、その一方で、タイミングや色、立て札の書き方など、守るべきマナーが数多く存在することも事実です。
これらのマナーは、単なる形式的な決まり事ではありません。
その一つひとつが、悲しみの中にいるご遺族の心情を思いやり、負担をかけないようにという配慮から生まれたものです。
枕花と供花の違いを理解し、故人との関係性に合った価格帯の、清らかな白い胡蝶蘭を選ぶこと。
お通夜の前に届くよう手配し、宗教・宗派の違いにも気を配ること。
立て札を正しく書き、もし供花を辞退された場合は、その意向を静かに受け止めること。
これらすべての行動が、故人を敬い、ご遺族に寄り添うという弔意の表れとなります。
胡蝶蘭を弔事に贈るということは、ただお花を贈るのではなく、故人との思い出を胸に、心からの哀悼を形にして届けるということです。
この記事でご紹介した内容が、あなたの深いお悔やみの気持ちを正しく、そして温かく伝えるための一助となれば幸いです。
心を込めて選んだ一鉢の胡蝶蘭が、ご遺族の悲しみを少しでも和らげ、故人の安らかな旅立ちを彩ることを願っております。
本日のまとめ
- 胡蝶蘭を弔事に贈る際はマナーが重要
- 枕花は訃報後すぐ枕元に供える花
- 供花は通夜や葬儀の祭壇に飾る花
- 弔事用の胡蝶蘭は白色が基本
- 四十九日以降は淡い色も選択可能
- 価格相場は故人との関係性で決める
- 親族は2万から5万円、友人は1万から2万円が目安
- 贈るタイミングは通夜の開始前が最適
- 間に合わない場合は後日ご自宅へ贈る
- キリスト教式では供花の習慣が異なるため注意
- 立て札の表書きは「御供」が無難
- 贈り主の名前は黒い文字ではっきりと書く
- ラッピングはしないか控えめな寒色系を選ぶ
- ご遺族が供花を辞退された場合は贈らない
- 最も大切なのはご遺族の気持ちに寄り添うこと

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参考サイト
らんや小石川店:お葬式やお悔やみに胡蝶蘭は贈ってもよい?贈る際の注意点や選び方を解説
Life finale<お葬式> オルグ:胡蝶蘭を供花に 仏事(法事・法要)弔事のお供え花に胡蝶蘭を
AlonAlon:胡蝶蘭をお供え花に。【宗教別】恥をかかない供花のマナーとタブー
オフィスギフト:お供え・お悔やみに「胡蝶蘭」を贈ってよい?マナーや選び方についても解説
HanaPrime:【宅配】胡蝶蘭を弔事で贈る際のマナーと気をつけたいタブー 価格別におしゃれな胡蝶蘭を提供
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