こんにちは、管理人の胡蝶です
胡蝶蘭を美しく育てるための植え込み資材として、胡蝶蘭のペレポストが注目されています。
しかし、水苔やバークといった従来の資材と何が違うのか、育て方にどんなコツがいるのか、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
特に、植え替えのタイミングや方法、日々の水やり、気になる根腐れやカビの問題など、デリケートな胡蝶蘭の管理には不安がつきものです。
また、ペレポストのメリットやデメリットをしっかり理解し、どこで適切な価格で手に入れられるかという販売店の情報も知りたいところでしょう。
この記事では、胡蝶蘭のペレポストに関するあらゆる疑問にお答えします。
基本的な使い方から、肥料の与え方、失敗しないための管理のポイントまで、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
あなたの胡蝶蘭をより長く、美しく楽しむための一助となれば幸いです。
◆このサイトでわかる事◆
- ペレポストの基本的な特徴とメリット・デメリット
- 水苔やバークなど他の資材との具体的な違い
- 初心者でも失敗しないペレポストへの植え替え手順
- ペレポスト栽培における適切な水やりの頻度と量
- 根腐れやカビを防ぐための具体的な対策
- ペレポストの購入場所と価格相場
- 胡蝶蘭を健康に育てるための肥料の与え方と管理方法
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胡蝶蘭のペレポストとは?特徴と使い方を解説
◆この章のポイント◆
- 植え込み資材ペレポストのメリットとデメリット
- 水苔やバークとの違いを比較
- 初心者でも簡単!ペレポストへの植え替え方法
- どこで買える?主な販売店と価格の目安
- 基本的な育て方と管理のポイント
植え込み資材ペレポストのメリットとデメリット
胡蝶蘭の栽培で注目されているペレポストは、スギやヒノキの樹皮をペレット状に加工した新しいタイプの植え込み資材です。
これまでの水苔やバークとは異なる特性を持ち、多くの愛好家から支持されています。
まずは、そのメリットから詳しく見ていきましょう。
メリット
ペレポスト最大のメリットは、その寿命の長さにあります。
水苔やバークが1~2年で劣化し、植え替えが必要になるのに対し、ペレポストは5~10年と非常に長く使用することができます。
これにより、植え替えによる株へのストレスや、手間を大幅に削減できるでしょう。
また、通気性と排水性に優れている点も大きな魅力です。
ペレット状の資材が鉢内に適度な隙間を作るため、根が呼吸しやすく、過湿による根腐れのリスクを低減させます。
さらに、ペレポストにはラン菌と呼ばれる、ランの生育に有益な微生物が配合されていることがあります。
このラン菌が、胡蝶蘭の根と共生関係を築き、栄養吸収を助け、健康な成長を促進してくれるのです。
資材自体が腐りにくいため、鉢内環境が清潔に保たれ、病害虫の発生を抑制する効果も期待できます。
デメリット
一方で、ペレポストにはいくつかのデメリットも存在します。
最も大きな点は、保水性が低いことです。
通気性が良い反面、乾燥しやすいため、水苔と同じ感覚で水やりをしていると水分不足に陥る可能性があります。
特に夏場や乾燥しやすい環境では、水やりの頻度を増やすなどの調整が必要になるでしょう。
また、初期費用が水苔やバークに比べて高価であることもデメリットと言えるかもしれません。
初めて使用する方にとっては、その使い方に少し戸惑うかもしれません。
ペレポストは乾燥した状態で販売されているため、使用前に十分に吸水させる必要があります。
この作業を怠ると、植え付け後に水分をうまく保持できず、胡蝶蘭が弱ってしまう原因となります。
これらのメリットとデメリットを正しく理解し、ご自身の栽培環境や管理スタイルに合わせて導入を検討することが、胡蝶蘭のペレポストを上手に活用する鍵となるでしょう。
水苔やバークとの違いを比較
胡蝶蘭の植え込み資材を選ぶ際、従来から使われている水苔やバークと、新しい資材であるペレポストの違いを理解することは非常に重要です。
それぞれの特性を知ることで、ご自身の環境に最適な選択ができます。
ここでは、これらの資材を様々な観点から比較してみましょう。
| 項目 | ペレポスト | 水苔 | バーク | 
|---|---|---|---|
| 寿命 | 5~10年 | 1~2年 | 2~3年 | 
| 通気性 | 非常に良い | 悪い | 良い | 
| 排水性 | 非常に良い | 悪い | 良い | 
| 保水性 | 低い | 非常に良い | 普通 | 
| 植え替え頻度 | 少ない | 多い | 普通 | 
| 価格 | 高め | 安め | 安め | 
| 根腐れリスク | 低い | 高い | 普通 | 
寿命と植え替え頻度
最も大きな違いは、資材の寿命です。
ペレポストが5~10年と長期にわたって使用できるのに対し、水苔は1~2年、バークは2~3年で劣化が進み、植え替えが必要となります
通気性と排水性
通気性と排水性においては、ペレポストとバークが優れています。
これらの資材は隙間が多く、根が空気に触れやすい構造になっています。
一方、水苔は密度が高く、過湿になりやすい傾向があります。
水のやりすぎは根腐れの最大の原因となるため、特に初心者の方にとっては、ペレポストやバークの方が管理しやすいかもしれません。
保水性
保水性では水苔が最も優れています。
水をたっぷりと保持できるため、水やりの間隔を長く取ることができます。
しかし、これが過湿につながるリスクもはらんでいます。
ペレポストは保水性が低く乾燥しやすいため、こまめな水やりが必要となります。
バークはその中間的な性質を持っています。
ご自身の水やりスタイルや、栽培環境の湿度に合わせて選ぶと良いでしょう。
植え付けのしやすさ
植え付け作業のしやすさも異なります。
水苔は柔らかく、根を優しく包み込むように植え付けることができます。
バークやペレポストは、鉢に株を固定し、隙間に資材を流し込むようにして植え付けます。
特にペレポストは粒が均一なため、作業がしやすいという声もあります。
これらの違いを総合的に判断し、ご自身のライフスタイルや胡蝶蘭の状態に最も合った資材を選ぶことが、成功への近道です。
初心者でも簡単!ペレポストへの植え替え方法
胡蝶蘭のペレポストへの植え替えは、いくつかのポイントを押さえれば初心者でも決して難しくありません。
適切な手順で行うことで、株へのダメージを最小限に抑え、その後の順調な生育につながります。
ここでは、具体的な植え替え方法をステップごとに解説します。
準備するもの
植え替えを始める前に、必要なものを揃えておきましょう。
- 胡蝶蘭のペレポスト
- 新しい鉢(現在の鉢と同じか一回り大きいサイズ)
- 清潔なハサミ(火で炙るなどして消毒しておく)
- バケツや桶
- 割り箸など、資材を詰めるための棒
ステップ1:ペレポストの準備
ペレポストは乾燥した状態で販売されているため、使用前に必ず吸水させます。
バケツに必要な量のペレポストを入れ、たっぷりの水を注ぎます。
資材が完全に膨らむまで、30分から1時間ほど放置しましょう。
この作業を怠ると、植え付け後に鉢内の水分が不足し、根を傷める原因になります。
ステップ2:古い鉢から株を取り出す
胡蝶蘭の株元を優しく持ち、鉢の縁を軽く叩きながら慎重に株を引き抜きます。
根が鉢に張り付いている場合は、無理に引っ張らず、鉢を壊す覚悟で作業を進めることも検討してください。
根を傷つけないことが最も重要です。
ステップ3:古い植え込み資材と傷んだ根を取り除く
根に絡みついた古い水苔やバークを、手で優しくほぐしながら取り除きます。
このとき、黒く変色していたり、ブヨブヨして腐っている根、スカスカで中身がない根を見つけたら、消毒したハサミで付け根から切り取りましょう。
ステップ4:新しい鉢に植え付ける
新しい鉢の底に、吸水させたペレポストを少し敷きます。
その上に胡蝶蘭の株を置き、根を広げながら高さを調整します。
株が中央に安定したら、根の周りの隙間にペレポストを少しずつ入れていきましょう。
割り箸などを使い、根を傷つけないように軽く突きながら、隙間なく資材を充填していきます。
株がグラグラしないように、しっかりと植え込むのがポイントです。
ステップ5:植え替え後の管理
植え替え直後の水やりは不要です。
ペレポストが含んでいる水分で十分です。
最初の水やりは、植え替えから1週間~10日後を目安に行います。
その後は、ペレポストの表面が乾いてから与えるようにしてください。
植え替え後は株がデリケートな状態なので、直射日光の当たらない、明るく風通しの良い場所で安静にさせましょう。
どこで買える?主な販売店と価格の目安
胡蝶蘭のペレポストを試してみたいと思っても、どこで購入できるのか分からないという方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、主な販売店と、おおよその価格帯についてご紹介します。
主な販売店
胡蝶蘭のペレポストは、一般的な園芸店やホームセンターではまだ取り扱いが少ないのが現状です。
確実に入手するには、以下の方法がおすすめです。
- 洋ラン専門店: 洋ランを専門に扱っているお店では、ペレポストを取り揃えている可能性が高いです。専門のスタッフに相談しながら購入できるのがメリットです。
- 大規模な園芸店・ガーデンセンター: 品揃えの豊富な大規模店であれば、専門的な用土として置いている場合があります。事前に電話などで在庫を確認すると良いでしょう。
- インターネット通販: 最も手軽で確実なのがインターネット通販です。Amazonや楽天市場などの大手通販サイトや、園芸資材専門のオンラインショップで様々な種類のペレポストが販売されています。レビューを参考に選べるのも利点です。
特に、開発元である「ペレポスト株式会社」の公式サイトや、提携しているオンラインショップでは、品質の確かな製品を購入できます。
価格の目安
ペレポストの価格は、種類や容量によって異なります。
一般的に、水苔やバークに比べると高価な傾向にあります。
以下に、おおよその価格帯をまとめました。
- 少量パック(1~2リットル程度): 1,000円~2,000円前後。まずは試してみたいという方や、少数の鉢を植え替える場合に適しています。
- 中量袋(5~10リットル程度): 3,000円~5,000円前後。複数の胡蝶蘭を育てている方向けの標準的なサイズです。
- 大容量袋(20リットル以上): 7,000円以上。たくさんの鉢を管理している愛好家や、業者向けのサイズとなります。
毎年水苔を買い替える手間とコストを考えれば、十分にその価値はあるでしょう。
購入する際は、ご自身の育てる胡蝶蘭の数や鉢の大きさに合わせて、適切な容量のものを選ぶようにしてください。
基本的な育て方と管理のポイント
胡蝶蘭のペレポストで栽培を成功させるためには、その特性に合わせた基本的な育て方と管理のポイントを理解することが不可欠です。
水苔やバークとは異なるいくつかの点に注意を払うだけで、胡蝶蘭は元気に育ってくれます。
置き場所
胡蝶蘭は、直射日光の当たらない、明るく風通しの良い場所を好みます。
ペレポストで栽培する場合もこの点は同じです。
レースのカーテン越しの柔らかな光が当たる窓辺などが理想的です。
強い日差しは葉焼けの原因になるため、絶対に避けてください。
また、風通しが良い場所を選ぶことも重要です。
空気が滞留すると、病気やカビの原因になります。
ただし、エアコンの風が直接当たる場所は、極端な乾燥を招くため避けるようにしましょう。
温度管理
胡蝶蘭の生育に適した温度は、18℃~28℃程度です。
冬場でも最低15℃以上を保つように心がけてください。
10℃を下回ると、株が弱ってしまい、最悪の場合枯れてしまうこともあります。
ペレポストは比較的鉢内が冷えにくいという特性もありますが、冬の夜間など、窓辺の冷気には注意が必要です。
室温が下がりすぎる場合は、部屋の中央に移動させたり、段ボールで囲ったりするなどの工夫をしましょう。
湿度管理
胡蝶蘭はもともと湿度が高い環境に自生している植物です。
理想的な湿度は60%~80%とされています。
日本の冬場は特に空気が乾燥しやすいため、加湿器を使用したり、霧吹きで葉の裏表に水をかけたり(葉水)して、湿度を補ってあげることが大切です。
水が溜まったままだと、そこから株が腐る原因になります。
植え替え後のケア
ペレポストに植え替えた後は、株が新しい環境に慣れるまで特に注意深く見守りましょう。
前述の通り、植え替え直後の水やりは控え、1週間ほど経ってから開始します。
また、肥料も植え替え後1ヶ月程度は与えないでください。
まずはしっかりと根を張らせることが最優先です。
これらの基本的な管理ポイントを押さえることで、胡蝶蘭のペレポストのメリットを最大限に引き出し、健康で美しい花を長く楽しむことができるでしょう。
胡蝶蘭のペレポストで失敗しないためのQ&A
◆この章のポイント◆
- 根腐れを防ぐ水やりの頻度は?
- 元気に育てるための肥料の与え方
- 発生させないカビへの対策
- 植え付け後の生育で注意すべき点
- 胡蝶蘭のペレポストを使いこなす秘訣
根腐れを防ぐ水やりの頻度は?
胡蝶蘭のペレポスト栽培で最も重要なポイントの一つが水やりです。
ペレポストは通気性と排水性に優れる反面、乾燥しやすいという特性があるため、水苔と同じ感覚で管理していると失敗の原因になります。
根腐れを防ぎつつ、適切な水分を供給するための頻度と方法を学びましょう。
水やりの基本的な考え方
ペレポストでの水やりの基本は、「乾いたらたっぷりと与える」ことです。
水苔のように常に湿っている状態を保つのではなく、鉢の中が一度しっかりと乾く時間を作ることが、根腐れを防ぎ、健康な根を育てる上で非常に重要になります。
鉢内の乾湿のメリハリが、根の呼吸を促し、活発な活動を支えるのです。
水やりのタイミングを見極める方法
では、「乾いた」状態をどのように見極めれば良いのでしょうか。
いくつかの方法があります。
- 鉢の重さで判断する: 水やり直後の鉢の重さを覚えておき、軽くなってきたら水やりのサインです。これが最も確実な方法の一つです。
- 指で触って確認する: 鉢の表面だけでなく、少し指を差し込んでみて、中のペレポストが乾いているかを確認します。表面が乾いていても、中はまだ湿っていることがあります。
- 鉢底の穴から確認する: 透明な鉢であれば、外から根やペレポストの状態が見えます。根が白っぽく乾いて見えたり、鉢内に水滴がなくなったりしたらタイミングです。
季節ごとの水やり頻度の目安
水やりの頻度は、季節や置かれている環境によって大きく変わります。
あくまで目安として参考にしてください。
- 春・秋(成長期): 5日~7日に1回程度。ペレポストの乾き具合をよく観察しながら調整します。
- 夏(高温期): 3日~5日に1回程度。蒸発が激しく、胡蝶蘭も水分を多く必要とするため、頻度は上がります。ただし、日中の暑い時間帯に水やりをすると、鉢内が蒸れて根を傷める原因になるため、早朝や夕方の涼しい時間帯に行いましょう。
- 冬(休眠期): 10日~2週間に1回程度。生育が緩やかになり、水分の要求量も減ります。乾燥気味に管理するのがポイントです。水のやりすぎは根腐れに直結するので注意が必要です。
水やりの方法
水を与える際は、鉢底の穴から水がたっぷりと流れ出るまで、株元にまんべんなく与えます。
受け皿に溜まった水は、根腐れの原因になるため、必ず捨てるようにしてください。
この「乾湿のメリハリ」を意識した水やりをマスターすることが、胡蝶蘭のペレポスト栽培を成功させる最大の鍵となります。
元気に育てるための肥料の与え方
胡蝶蘭のペレポストで健康な株を育て、美しい花を咲かせるためには、適切な肥料管理が欠かせません。
ペレポストは有機物が分解されにくく、それ自体に含まれる養分は少ないため、外部から補ってあげる必要があります。
ここでは、肥料の種類や与えるタイミング、注意点について解説します。
肥料の種類
胡蝶蘭には、洋ラン専用の肥料を使用するのが最も安全で効果的です。
肥料には大きく分けて2つのタイプがあります。
- 液体肥料(液肥): 即効性があり、生育期に水やり代わりに与えるのが一般的です。規定の倍率よりもさらに薄め(2000~3000倍程度)に希釈して使うのが、根を傷めないためのポイントです。
- 固形肥料(置き肥): ゆっくりと効果が持続するタイプです。株元に置いておくと、水やりのたびに少しずつ成分が溶け出します。効果の持続期間は製品によって異なりますので、説明書を確認しましょう。
初心者の方は、濃度を間違える心配が少ない固形肥料から始めるのがおすすめです。
液体肥料と固形肥料を併用する方法もありますが、その場合は肥料の与えすぎにならないよう、量と頻度を調整してください。
肥料を与える時期と頻度
肥料を与えるのは、胡蝶蘭の成長期である春から秋(気温が18℃~28℃の時期)にかけてです。
- 液体肥料の場合: 10日~2週間に1回、水やりの代わりに与えます。
- 固形肥料の場合: 製品の指示に従い、1~2ヶ月に1回、新しいものと交換します。
冬は胡蝶蘭の生育が緩やかになるため、肥料を与えると根に負担がかかり、肥料焼けを起こす原因になります。
また、花が咲いている間や、植え替え直後1ヶ月、株が弱っている時も肥料は控えるようにしましょう。
肥料を与える際の注意点
「肥料を与えればもっと元気になるはず」と考え、規定以上の濃度や頻度で与えるのは逆効果です。
胡蝶蘭はもともと多くの肥料を必要とする植物ではありません。
肥料のやりすぎは、根を傷め、株全体を弱らせる「肥料焼け」を引き起こします。
基本は「薄め、少なめ」を心がけることが、失敗しないための鉄則です。
ペレポスト栽培では、資材が肥料成分を保持しにくいため、定期的に少しずつ与え続けることが、安定した生育につながります。
株の状態をよく観察しながら、適切な肥料管理を行っていきましょう。
発生させないカビへの対策
胡蝶蘭のペレポスト栽培において、時折「表面に白いカビのようなものが発生した」という相談が寄せられます。
これは多くの場合、植物に害を与える病原菌ではなく、空気中に常在するごく一般的なカビや、有機物を分解する過程で発生する放線菌の一種です。
しかし、見た目も良くありませんし、大量に発生すると通気性を妨げる可能性もあるため、適切な対策を知っておくことが大切です。
カビが発生する原因
ペレポストにカビが発生する主な原因は、以下の3つです。
- 風通しの悪さ: 空気の流れが滞る場所に置いていると、鉢の表面が常に湿った状態になり、カビが繁殖しやすくなります。
- 水のやりすぎ(過湿): 鉢内が常にジメジメしていると、カビの温床となります。特に受け皿に水を溜めたままにするのは厳禁です。
- 日照不足: 日光には殺菌効果がありますが、日照不足の環境ではカビが繁殖しやすくなります。
これらの条件が揃うと、カビは発生しやすくなります。
特に、梅雨時期や冬場の室内は注意が必要です。
カビへの対策と予防法
もしカビが発生してしまっても、慌てる必要はありません。
適切な対処と予防策を講じましょう。
- 設置場所を見直す: 最も効果的な対策は、風通しの良い場所に移動させることです。サーキュレーターなどで室内の空気を循環させるのも良い方法です。
- 表面のカビを取り除く: 発生したカビは、ティッシュや割り箸などで物理的に取り除きます。その後、表面のペレポストを軽くかき混ぜて乾燥を促しましょう。
- 水やりを調整する: 鉢の表面が乾いてから水を与えるという基本を徹底します。水やりの後、鉢の表面が早く乾くような環境が理想です。
- 殺菌剤を使用する: あまりにカビが広がる場合は、洋ランに使用できる殺菌剤を散布するのも一つの手です。ただし、これは対症療法なので、根本的な原因である環境改善と並行して行いましょう。
胡蝶蘭自体に害を及ぼす黒いカビや、株元が腐るような病気が発生した場合は、早急に患部を取り除き、適切な薬剤で対処する必要があります。
カビを発生させない基本は、胡蝶蘭が好む「風通しの良い環境」を整えてあげることに尽きるのです。
植え付け後の生育で注意すべき点
胡蝶蘭のペレポストへの植え付けが無事に終わっても、安心してはいけません。
その後の生育過程でいくつかの重要な注意点があります。
これらを理解し、適切に対処することが、株を元気に育て、美しい花を再び咲かせるための鍵となります。
根の状態を観察する
ペレポストは粒状であるため、鉢の隙間から根の状態を観察しやすいというメリットがあります。
定期的に根をチェックし、健康状態を確認しましょう。
健康な根は、白や明るい緑色をしており、先端が伸びているのが分かります。
もし根が黒ずんだり、シワシワになったりしている場合は、水分不足や根腐れのサインかもしれません。
透明なスリット鉢などを使うと、より観察がしやすくなるのでおすすめです。
葉の状態に注意を払う
葉は胡蝶蘭の健康状態を示すバロメーターです。
- 葉にハリがない、シワが寄る: これは水分不足のサインです。ペレポストは乾燥しやすいため、水やりのタイミングが遅れている可能性があります。鉢の中の乾き具合を再確認し、水やりの頻度を見直しましょう。
- 葉が黄色くなる: 下の方の古い葉が黄色くなるのは、自然な新陳代謝の場合が多いです。しかし、複数の葉が同時に、あるいは上の方の新しい葉まで黄色くなる場合は、根腐れや病気、日照不足などが考えられます。株全体をよく観察し、原因を探る必要があります。
- 葉焼け: 葉が白っぽくなったり、黒く焦げたようになったりするのは、直射日光が原因です。すぐに置き場所を移動させましょう。
成長のサインを見逃さない
植え付け後、株が新しい環境に順応してくると、新しい葉や根が出てきます。
これは順調に生育している証拠です。
株の中央から新しい葉が少しずつ展開してきたり、株元や根の途中から新しい根が伸び始めたりしたら、一安心です。
花芽の管理
順調に育てば、秋から冬にかけて花芽が出てくることがあります。
花芽が伸びてきたら、支柱を立てて、花茎がまっすぐ伸びるように誘引してあげましょう。
花が咲き始めると、株は多くのエネルギーを消費します。
この時期は特に水切れに注意し、環境を大きく変えないように管理することが大切です。
植え付け後の胡蝶蘭は、毎日少しずつ変化しています。
日々の細やかな観察が、問題の早期発見につながり、長く健康に育てるための最も重要なポイントとなるのです。
胡蝶蘭のペレポストを使いこなす秘訣
これまで、胡蝶蘭のペレポストの基本的な使い方から、植え替え、水やり、肥料、トラブル対策まで詳しく解説してきました。
これらの情報を踏まえ、最後にペレポストを真に使いこなし、胡蝶蘭栽培をさらに楽しむための秘訣をまとめます。
それは、ペレポストの「乾きやすい」という最大の特性を、デメリットではなくメリットとして捉え直すことです。
多くの初心者が胡蝶蘭を枯らしてしまう最大の原因は、「水のやりすぎによる根腐れ」です。
保水性の高い水苔では、良かれと思って与えた水が、結果的に根を窒息させてしまうことが少なくありません。
その点、胡蝶蘭のペレポストは、意識的に水を与えなければ乾いてしまうため、過湿による失敗のリスクを根本的に低減させてくれます。
つまり、ペレポストは「攻めの水やり」ができる資材なのです。
このサイクルは、鉢内の空気を入れ替え、根に酸素を供給するという、植物の生育にとって非常に重要なプロセスを自然に促します。
この乾湿のメリハリこそが、太くたくましい根を育て、病気に強い健康な株を作る秘訣と言えるでしょう。
もちろん、そのためには、これまでに述べたような日々の観察が不可欠です。
鉢の重さを感じ、根の色を確かめ、葉のハリを見る。
こうした胡蝶蘭との対話を通じて、最適な水やりのタイミングを掴んでいく過程こそが、園芸の醍醐味ではないでしょうか。
ペレポストは、5年から10年という長い時間をかけて、あなたの胡蝶蘭とじっくり向き合うことを可能にしてくれるパートナーです。
植え替えの手間から解放される分、日々の細やかな変化に目を向ける余裕が生まれます。
水苔やバークとの違いを理解し、その特性に合わせた管理をマスターすれば、胡蝶蘭のペレポストはあなたの栽培技術を一段階引き上げてくれる、頼もしい味方となるに違いありません。
本日のまとめ
- 胡蝶蘭のペレポストはスギやヒノキの樹皮から作られた植え込み資材
- 最大のメリットは5~10年と寿命が長く植え替えの手間が少ないこと
- 通気性と排水性に優れ根腐れのリスクが低い
- デメリットは保水性が低く乾燥しやすい点と初期費用が比較的高価なこと
- 水苔は保水性が高いが過湿になりやすくバークは中間的な性質を持つ
- 植え替え前にペレポストを30分以上吸水させることが重要
- 植え替え時は腐った根や古い資材を丁寧に取り除く
- 水やりの基本は「乾いたらたっぷり」で乾湿のメリハリが鍵
- 鉢の重さや指で触ることで乾燥具合を確認する
- 肥料は成長期の春から秋に薄めた液肥か置き肥を与える
- 冬場や開花中、植え替え直後の施肥は避ける
- 表面の白いカビは風通しを良くすることで対策できる
- 葉のシワは水不足のサインであり水やり頻度の見直しが必要
- 植え付け後に新しい根や葉が出たら順調な証拠
- ペレポストの乾燥しやすい特性を理解し管理することが成功の秘訣
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参考サイト
【知らなきゃ損!】胡蝶蘭が元気に育つ?噂の資材に植え替え 【洋蘭の育て方】【ペレポスト】
ペレポストの一覧 – GreenSnap(グリーンスナップ)
ペレポスト栽培 胡蝶蘭 SUGOI-ne – 楽天ブログ
【楽天市場】新ペレポスト 2号ゴールド 10kg 洋蘭 東洋蘭 野生蘭 君子蘭 園芸 土 : 所沢植木鉢センター
【知らなきゃ損!】超愛用のオススメ園芸資材を紹介します【洋ラン・観葉植物の育て方】【園芸資材ペレポスト】
 
  
  
  
  

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