お別れの会に胡蝶蘭を贈るマナー|相場・色・立て札の注意点

お別れの会に胡蝶蘭を贈るマナー|相場・色・立て札の注意点 祝い事

こんにちは、管理人の胡蝶です

故人を偲び、生前の感謝を伝える「お別れの会」。

ご遺族から案内状が届いたものの、お別れの会に胡蝶蘭を贈っても良いのだろうかと悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

厳かな葬儀や告別式とは異なり、比較的自由な形式で開かれるため、どのようなお花を贈ればよいのか、マナー違反にならないか不安に感じることもあるでしょう。

特に、供花として定番の胡蝶蘭については、その相場や適切な色、立て札の書き方、贈るタイミングなど、気になる点が多くあるはずです。

また、主催者側から香典や供花を辞退する意向が示されている場合、どのように対応すればよいのか迷うケースも少なくありません。

この記事では、お別れの会に胡蝶蘭を贈る際の基本的なマナーから、具体的な選び方、さらには注意すべき点まで、網羅的に解説していきます。

故人への深い哀悼の意と、ご遺族への心遣いを形にするために、ぜひ本記事を最後までお読みいただき、あなたの想いが正しく伝わる供花の準備にお役立てください。

◆このサイトでわかる事◆

  • お別れの会に胡蝶蘭を贈る際の基本的なマナー
  • 故人との関係性に応じた胡蝶蘭の相場
  • 供花としてふさわしい胡蝶蘭の色や選び方
  • 間違いやすい立て札の正しい書き方とルール
  • 胡蝶蘭を贈るべき最適なタイミング
  • 供花辞退の意向が示された場合の適切な対応
  • 会場や宗派に関する注意点と確認事項
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お別れの会に胡蝶蘭を贈る際に守るべき基本マナー

◆この章のポイント◆

  • まず確認したい供花の案内に従うことが大切
  • 故人を偲ぶお花の色は白を基調とする
  • 胡蝶蘭の相場は関係性によって変わる
  • 贈るタイミングは案内状で確認する
  • 立て札の書き方で贈り主を明確にする

まず確認したい供花の案内に従うことが大切

お別れの会に胡蝶蘭を贈ることを検討する際、何よりもまず優先すべきなのは、主催者であるご遺族や関係者の意向です。

故人を偲ぶ気持ちを形にしたいという思いは尊いものですが、その思いがご遺族の負担になってしまっては本末転倒でしょう。

そのため、最初に行うべきことは、お別れの会の案内状を隅々まで丁寧に確認することです。

案内状には、日時や場所といった基本情報に加えて、「供花・供物の儀は固くご辞退申し上げます」といったように、香典や供花に関する意向が明記されている場合があります。

このような記載がある場合、故人の遺志やご遺族のお考えにより、供花を受け取らない方針が示されているということです。

その場合は、お気持ちはありがたく頂戴し、胡蝶蘭を手配するのは控えるのが最も大切なマナーとなります。

良かれと思って贈ったものが、かえってご遺族を困らせてしまう可能性があるからです。

会場のスペースの問題や、会のコンセプト、あるいは返礼の手間を省きたいという配慮など、辞退される理由はさまざま考えられます。

もし案内状に供花に関する記載が一切見当たらない場合は、供花を受け付けてもらえる可能性が高いと考えられます。

しかし、それでも自己判断で進める前にもう一歩立ち止まる思慮深さが求められます。

特に、お別れの会がホテルやレストランなど、葬儀専門の斎場以外で開催される場合は注意が必要です。

会場の規定によっては、外部からの花の持ち込みが制限されていたり、指定された花屋以外からの納品を認めていなかったりするケースが少なくありません。

このような状況で確認を怠ると、せっかく手配した胡蝶蘭が会場に飾ってもらえないという事態になりかねません。

そこで、案内状に記載がない場合は、お別れの会の運営を担当している窓口や幹事、あるいは直接会場に問い合わせて確認するのが最も確実な方法と言えるでしょう。

その際には、「供花として胡蝶蘭をお贈りしたいのですが、お受け取りいただけますでしょうか」と丁寧にお伺いを立てるのが良いでしょう。

加えて、受け付けてもらえる場合は、納品の日時や場所、担当者名なども併せて確認しておくと、その後の手配が非常にスムーズに進みます。

このように、お別れの会に胡蝶蘭を贈る第一歩は、贈る側の気持ちよりもまず、受け取る側の意向やルールを確認し、それに従うことです。

この配慮こそが、故人への敬意とご遺族への深い思いやりを示す上で、最も重要なマナーであると心に留めておく必要があります。

故人を偲ぶお花の色は白を基調とする

お別れの会に胡蝶蘭を贈ることが決まったら、次に考えるべきは「色選び」です。

お悔やみの場で贈る花は、故人への哀悼の意を表すために、落ち着いた色合いのものが基本とされています。

その中でも、最もふさわしいとされているのが「白」の胡蝶蘭です。

白い胡蝶蘭が選ばれるのには、いくつかの理由があります。

まず、白色は清浄無垢な色であり、故人の魂が安らかに旅立つことへの祈りを込める意味合いがあります。

また、ご遺族の悲しみに寄り添い、静かに哀悼の意を示す色としても最も適していると考えられています。

さらに、宗教や宗派を問わずに贈ることができる万能な色であるという点も、白い胡蝶蘭が供花として広く用いられる理由の一つです。

特に、四十九日を迎える前にお贈りする場合は、白上がりの胡蝶蘭(花びらが純白で中心部も黄色などが入らないもの)を選ぶのが最も丁寧な選択とされています。

お別れの会は、四十九日以降に開催されることも多いため、その場合は少し選択肢が広がります。

白を基調としながらも、故人が好きだった色や、人柄を偲ばせるような淡い色合いを取り入れることも許容される場合があります。

例えば、白にリップ(中心部)だけが薄いピンクや赤紫色の胡蝶蘭や、全体的に淡いピンク、淡い黄色の胡蝶蘭などが考えられます。

ただし、これらの色を選ぶ際は、会の雰囲気や故人との関係性を考慮する必要があります。

例えば、故人が非常に明るく華やかな方であったり、会自体が「湿っぽくせず、明るく送り出したい」というコンセプトであったりする場合には、少し色味のあるお花が喜ばれるかもしれません。

しかし、判断に迷う場合は、最もフォーマルで間違いのない「白」を選ぶのが賢明です。

派手な色合いや、お祝い事を連想させるような赤や濃いピンクなどの色は、お悔やみの場にはふさわしくないとされているため、絶対に避けなければなりません。

胡蝶蘭を包むラッピングについても、色選びは重要です。

お花の色に合わせて、白、紫、緑、グレーといった寒色系や落ち着いた色のラッピングペーパーを選びましょう。

リボンも同様に、金や銀、赤といったお祝い用の派手なものは避け、ラッピングペーパーと同系色のものか、リボンは付けずにシンプルにまとめるのが一般的です。

花屋に注文する際には、「お別れの会に贈る供花です」と用途を明確に伝えることで、ふさわしい色合いの胡蝶蘭とラッピングを提案してもらえます。

故人を偲ぶ気持ちを込めて贈る胡蝶蘭だからこそ、色選びという細やかな配慮を通じて、ご遺族への深い弔意を示したいものです。

胡蝶蘭の相場は関係性によって変わる

お別れの会に胡蝶蘭を贈る際、多くの方が気になるのがその費用、つまり相場です。

胡蝶蘭は高価な花のイメージがありますが、贈る相手との関係性によって適切な価格帯は異なります。

相場を理解しておくことは、過度に高価なものを贈ってご遺族に気を遣わせてしまったり、逆に簡素すぎて失礼にあたったりすることを避けるために重要です。

胡蝶蘭の価格は主に、花の数(輪数)と本数(「3本立て」「5本立て」など)によって決まります。

一般的に、本数が多く、一本当たりの花の数が多いほど価格は高くなります。

以下に、故人との関係性別の一般的な相場をまとめました。

  • 友人・知人として個人で贈る場合: 10,000円~20,000円程度
  • 親族として贈る場合: 15,000円~30,000円程度
  • 会社の同僚や友人たちと連名で贈る場合: 15,000円~30,000円程度
  • 取引先など法人として贈る場合: 20,000円~50,000円程度

個人的にお付き合いのあった友人や知人へ贈る場合は、10,000円から20,000円が一般的な相場です。

この価格帯であれば、見栄えのする2本立てや、標準的な3本立ての胡蝶蘭を選ぶことができます。

故人が親族である場合は、友人・知人よりも少し高めの15,000円から30,000円が目安となります。

特に親しい間柄であった場合は、より立派な3本立てや5本立てを選ぶことで、深い哀悼の意を示すことができます。

会社の部署一同や、友人グループなど、複数人の連名で贈る場合は、一人あたりの負担を抑えつつ、見栄えのする胡蝶蘭を贈ることができます。

全体の予算として15,000円から30,000円程度を設定することが多いようです。

例えば、5人で30,000円の胡蝶蘭を贈る場合、一人当たりの負担は6,000円となります。

取引先の社長や役員など、会社として公式に贈る場合は、最も格式の高い胡蝶蘭が選ばれることが多く、相場は20,000円から50,000円程度になります。

特に重要な取引先であれば、3本立てや5本立ての中でも輪数が多く、高品質なものを選ぶのが一般的です。

これは、故人への弔意だけでなく、会社間の関係性を示す意味合いも含まれるためです。

これらの相場はあくまで一般的な目安です。

最も大切なのは金額の多寡ではなく、故人を悼む気持ちです。

ご自身の予算や故人との関係性を考慮し、無理のない範囲で心を込めて選ぶことが重要です。

また、お悔やみの花で使われる数字として、「4」や「9」は「死」や「苦」を連想させるため、避けるべきとされています。

胡蝶蘭の本数は奇数が好まれるため、3本立てや5本立てが主流となっています。

花屋に注文する際には、予算と故人との関係性を伝えれば、最適な胡蝶蘭を提案してくれるでしょう。

贈るタイミングは案内状で確認する

お別れの会に胡蝶蘭を贈る際、その美しさや価格だけでなく、「いつ贈るか」というタイミングも非常に重要なマナーの一つです。

適切なタイミングで届けることは、主催者側への配慮を示すことにつながります。

早すぎても、遅すぎても迷惑になってしまう可能性があるため、慎重に確認する必要があります。

まず基本として、供花はお別れの会が始まる前に会場に届け、開会時には祭壇や会場内に飾られている状態にするのが理想的です。

そのため、お別れの会の「当日、開始時間の数時間前」に届くように手配するのが一般的です。

しかし、具体的な時間は会場の準備状況や受け入れ体制によって大きく異なります。

ここでも重要になるのが、案内状の確認と、主催者や会場への問い合わせです。

親切な案内状の場合、「ご供花を賜ります節は、○月○日午前○時~○時の間に下記会場へご手配いただけますようお願い申し上げます」といったように、搬入・受け取りの日時が明記されていることがあります。

この場合は、その指定された時間内に確実に届くように花屋に依頼しましょう。

案内状に特に指定がない場合は、自己判断で送るのは避けるべきです。

例えば、会の前日に届けてしまうと、会場側で保管するスペースがなかったり、管理の担当者が不在だったりする可能性があります。

逆に、開始直前すぎると、会場の設営が完了しており、受け取りや設置に手間をかけさせてしまうかもしれません。

そのため、会の運営事務局や幹事、あるいは直接会場に電話をして、胡蝶蘭を届けたい旨を伝え、以下の点を確認するのが最も確実です。

  • 供花の受け取りが可能な日時(例:「当日の午前10時から12時の間」など)
  • 納品先の正確な住所、部署名、担当者名
  • 配送業者が伝えるべき情報(例:「○○家お別れの会の供花」など)

一般的なお通夜や告別式では、訃報を受けてからすぐに手配し、お通夜の開始前までに届けるのがマナーとされています。

しかし、お別れの会は、火葬や密葬を終えた後、数週間から数ヶ月後に開催されるのが一般的です。

そのため、訃報を受けてすぐに自宅などに贈るのではなく、あくまでお別れの会の案内に従って、会の当日に会場へ届けるのが正しいタイミングとなります。

万が一、お別れの会に間に合わなかった場合は、後日ご遺族の自宅へ贈るという選択肢もあります。

その際は、事前にご遺族に連絡を取り、受け取り可能な日時を確認してから手配する配慮が必要です。

胡蝶蘭を注文する花屋にも、お別れの会の日時と会場、そして確認した搬入時間を正確に伝えることが、手配を成功させる最後の鍵となります。

信頼できる花屋であれば、配送時間も考慮して最適なタイミングで手配を進めてくれるでしょう。

立て札の書き方で贈り主を明確にする

お別れの会に胡蝶蘭を贈る際、花そのものと同じくらい重要なのが「立て札(たてふだ)」です。

立て札には、誰から贈られた花なのかを明確にし、ご遺族や会の参列者に示す役割があります。

弔意を示すための大切な要素であり、書き方には守るべきマナーがあります。

間違いのないように、基本的なルールをしっかりと押さえておきましょう。

お悔やみ用の立て札は、主に「表書き(おもてがき)」と「贈り主名」の2つの要素で構成されます。

1. 表書き(頭書き)
立て札の一番右、あるいは中央上部に記載される、贈る目的を示す言葉です。

お悔やみの場合は、以下のような言葉が使われます。

  • 御供(ごくう、おそなえ): 最も一般的で、宗教・宗派を問わずに使用できます。迷った場合はこれを選べば間違いありません。
  • 供(そなえる、くう): 「御供」を少し簡略にした表現です。
  • 弔(とむらう): 故人を弔う気持ちをシンプルに表す言葉です。

「祝」「御祝」といったお祝い用の言葉は絶対に使用してはいけません。

また、文字の色は薄墨ではなく、通常の黒墨で書くのが一般的です。

2. 贈り主名
立て札の中央に、最も大きく記載される部分です。

誰からの供花なのかを明確にするため、正式名称で正確に記載する必要があります。

【個人で贈る場合】
表書きの下に、ご自身のフルネームを記載します。

例:「御供 山田 太郎」

【法人(会社)として贈る場合】
最も一般的なのは、「会社名」と「代表者の役職・氏名」を併記する形式です。

会社名は略さずに、正式名称(株式会社、有限会社など)で記載します。

例:「御供 〇〇株式会社 代表取締役社長 鈴木 一郎」

会社の部署として贈る場合は、「会社名+部署名一同」とすることもできます。

例:「御供 〇〇株式会社 営業部一同」

【連名で贈る場合】
友人同士など、複数人の連名で贈る場合は、立て札に全員の名前を記載します。

右から目上の方、あるいは五十音順に名前を並べるのが一般的です。

人数が多い場合(4名以上が目安)は、すべての名前を記載すると文字が小さくなり読みにくくなるため、「〇〇一同」という形でまとめるのがスマートです。

例:「御供 〇〇大学 友人一同」

この場合、別紙に全員の氏名と住所、一人当たりの金額を記載したものを添えておくと、ご遺族が香典返しなどを準備する際に親切です。

通常、立て札に故人のお名前(宛名)を入れることはありません。

会場には多くの方から供花が届くため、誰宛の花か分からなくならないように宛名を入れたくなるかもしれませんが、供花は故人(ご遺族)へ贈るものであるため、宛名は不要とされています。

花屋に注文する際には、これらの情報を正確に伝えることが大切です。

特に会社名や役職、氏名の漢字は間違いやすいので、口頭ではなく、FAXやメールなどで正確に伝えることをお勧めします。

立て札は、あなたの弔意を代弁する大切な顔です。

マナーを守った正しい表記で、故人への敬意とご遺族への配慮を示しましょう。

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失敗しないためのお別れの会に胡蝶蘭を贈る際の注意点

◆この章のポイント◆

  • 心を伝えるメッセージの文例とポイント
  • 香典返しと同様に辞退されるケースも
  • 会場によっては外部からの供花を受け付けない場合も
  • 宗派によるしきたりの違いにも配慮する

心を伝えるメッセージの文例とポイント

お別れの会に胡蝶蘭を贈る際、立て札とは別に、メッセージカードを添えることで、より深い弔意とご遺族へのいたわりの気持ちを伝えることができます。

言葉を選ぶのは難しいものですが、いくつかのポイントと文例を知っておけば、心を込めたメッセージを作成することができます。

お悔やみのメッセージには、守るべき大切なルールがあります。

ご遺族の心を傷つけないよう、細心の注意を払いましょう。

  • 忌み言葉を避ける: 「重ね重ね」「たびたび」といった不幸が続くことを連想させる重ね言葉や、「死亡」「急死」といった直接的な表現、「苦しむ」「迷う」といった言葉は使わないようにします。また、数字の「四」「九」も避けます。
  • 宗教・宗派に配慮する: 「ご冥福をお祈りします」という言葉は仏教用語です。キリスト教や神道など、他の宗教の場合は使用を避けるのが無難です。「安らかなお眠りをお祈りいたします」(キリスト教)、「御霊のご平安をお祈り申し上げます」(神道)などが適切な表現ですが、分からない場合は宗教を問わない「哀悼の意を表します」などを使うと良いでしょう。
  • 簡潔にまとめる: ご遺族は悲しみの中で多忙な時間を過ごされています。長々とした文章はかえって負担になることもあるため、簡潔で分かりやすい言葉で、お悔やみの気持ちを伝えることを心がけましょう。

以下に、関係性や状況に応じたメッセージの文例をいくつかご紹介します。

これらの文例を参考に、ご自身の言葉で故人との思い出などを少し加えると、より心のこもったメッセージになります。

【一般的な文例(宗教問わず)】

「〇〇様(故人名)の在りし日のお姿を偲び、心より哀悼の意を表します。安らかな旅立ちでありますようお祈りいたします。」

「突然の悲報に接し、言葉が見つかりません。ご遺族の皆様のお悲しみはいかばかりかとお察しいたします。心ばかりのお花ですが、故人を偲んでいただければ幸いです。」

【友人・知人へ贈る場合】

「〇〇(故人名)さんの優しい笑顔ばかりが思い出されます。たくさんの楽しい思い出をありがとう。どうぞ安らかにお眠りください。」

「ご生前の明るい笑顔と優しいお人柄を偲び、心からご冥福をお祈りいたします。ご家族の皆様も、どうぞご自愛ください。」

【ビジネス関係者へ贈る場合】

「〇〇様(故人名)のご逝去の報に接し、弊社社員一同、謹んでお悔やみ申し上げます。ご生前のご功績を偲び、心よりご冥福をお祈りいたします。」

「会長様の突然の訃報に、驚きを禁じ得ません。公私にわたり大変お世話になりました。安らかなるご永眠を心よりお祈り申し上げます。」

胡蝶蘭を花屋に注文する際に、「メッセージカードを添えたい」と伝えましょう。

多くの花屋では、無料でカードを付けてくれるサービスがあります。

カードに記載する内容は、間違いがないようにメールやFAXで伝えるのが確実です。

メッセージの最後には、必ず自分の名前(会社名・氏名)を記載することを忘れないようにしましょう。

立て札がフォーマルな「顔」だとすれば、メッセージカードは個人的な想いを伝える「心」です。

短い言葉の中にも、故人への感謝やご遺族へのいたわりを込めることで、お花に深い意味が加わり、あなたの弔意がより一層伝わることでしょう。

香典返しと同様に辞退されるケースも

お別れの会に胡蝶蘭を贈ろうと考えた際、必ず確認しなければならないのが、主催者側からの「供花辞退」の意向です。

これは、香典を辞退されるケースと同様に、近年増えている傾向にあります。

弔意を示したいという気持ちも大切ですが、それ以上に主催者の意向を尊重することが最も重要なマナーとなります。

ご遺族が供花を辞退されるのには、いくつかの理由が考えられます。

  • 参列者への配慮: 供花を贈っていただくことに対する返礼(お返し)の準備や、それに伴う金銭的な負担をかけさせたくないという、ご遺族の深い配慮から辞退されるケースが最も多いです。
  • 会のコンセプト: 故人の遺志に基づき、「湿っぽいお葬式ではなく、明るく思い出を語り合う会にしたい」というコンセプトの場合、祭壇を華美に飾ることを望まないことがあります。
  • 会場の都合: ホテルやレストランなど、葬儀専門ではない会場では、スペースの制約や衛生上の理由から、多くの供花を飾ることが難しい場合があります。
  • ご遺族の精神的・物理的負担の軽減: 多くの供花が届くと、その管理や配置、会が終わった後の片付けなどもご遺族や関係者の負担となります。そうした手間を軽減したいという思いもあります。

供花辞退の意向は、お別れの会の案内状に明記されているのが一般的です。

「誠に勝手ながら、御香典、御供花、御供物の儀は固くご辞退申し上げます」といった文言を探しましょう。

この一文が記載されていた場合は、その意向を尊重し、胡蝶蘭を贈ることはきっぱりと諦めるのが礼儀です。

「どうしても弔意を示したい」「自分だけは特別」といった考えで無理に贈ることは、ご遺族を困らせ、かえって多大な迷惑をかける行為となってしまいます。

もし案内状に記載がない場合でも、念のため主催者に確認するのが最も丁寧な対応です。

供花を贈ることができなくても、弔意を示す方法は他にもあります。

1. 弔電を打つ
お悔やみの気持ちを言葉で伝える弔電は、供花辞退の場合でも受け取ってもらえることがほとんどです。

お別れの会で読み上げられることもあるため、故人への想いを伝える有効な手段です。

2. 後日、ご自宅へお花を贈る
お別れの会という場ではなく、後日改めてご遺族のご自宅へお花を贈るという方法もあります。

その際は、必ず事前にご遺族へ連絡を取り、お花を贈っても良いか、また受け取りに都合の良い日時を確認してから手配しましょう。

贈るお花も、大きな胡蝶蘭の鉢植えではなく、飾りやすい小ぶりなアレンジメントフラワーなどが喜ばれる傾向にあります。

3. 心の中で手を合わせる
何よりも大切なのは、故人を偲び、ご遺族をいたわる気持ちです。

物理的なものを贈ることだけが弔意の示し方ではありません。

お別れの会に参列し、静かに故人を偲ぶ時間を持つこと自体が、最高のはなむけとなります。

お別れの会に胡蝶蘭を贈ることは、素晴らしい弔意の表現ですが、それはあくまでご遺族の意向の範囲内で行われるべきです。

辞退の意向を汲み、それに従うことこそが、真の思いやりと言えるでしょう。

会場によっては外部からの供花を受け付けない場合も

お別れの会に胡蝶蘭を贈る準備を進める中で、見落としがちながら非常に重要な注意点があります。

それは、お別れの会が開催される「会場のルール」です。

特に、一般的な葬儀斎場やセレモニーホール以外で開催される場合に、この確認は必須となります。

近年、お別れの会は形式にとらわれず、故人らしさを表現できる場所として、ホテル、レストラン、イベントスペースなどで開かれることが増えています。

これらの施設は、日常的には宴会や結婚式、会議などに使われており、葬儀専用の施設ではありません。

そのため、施設独自の様々な規定が存在します。

最もよくあるのが、「外部業者からの花の持ち込み禁止」あるいは「指定業者制度」です。

  • 衛生管理の問題: 持ち込まれた植物に付着している土や虫などが、施設の衛生基準に抵触する可能性があるため、外部からの持ち込みを一切禁止している場合があります。
  • 景観・統一性の維持: 会場全体の装飾コンセプトや雰囲気を統一するため、提携している特定のフローリスト(花屋)以外からの花は受け付けないというルールを設けていることがあります。
  • 搬入・搬出の管理: 多くの業者が出入りすることによる混乱やトラブルを防ぐため、搬入・搬出の管理を一元化し、指定業者のみに許可しているケースです。

このようなルールがあるとは知らずに、自分で選んだ花屋から胡蝶蘭を手配してしまうと、最悪の場合、当日会場に届いても受け取りを拒否され、飾ってもらえないという悲しい事態になりかねません。

贈り主であるあなたはもちろん、手配した花屋、そして何より主催者であるご遺族にまで迷惑をかけてしまうことになります。

このような失敗を避けるためには、以下の手順を踏むことが極めて重要です。

  • ステップ1: 案内状の確認
    まずは案内状を再度よく読み返します。「供花は会場提携の花屋へ直接お申し込みください」といった案内や、特定の連絡先が記載されている場合があります。
  • ステップ2: 主催者への問い合わせ
    案内状に記載がない場合は、まずはお別れの会の主催者(幹事や運営事務局)に問い合わせます。「供花をお贈りしたいのですが、お花の持ち込みに関して会場の決まりなどはございますでしょうか」と確認するのが丁寧です。
  • ステップ3: 会場への直接連絡
    主催者の連絡先が不明な場合や、主催者側も詳細を把握していない場合は、最終手段として会場に直接連絡します。その際は「○月○日に行われる〇〇家のお別れの会に、供花を届けたいのですが」と用件を伝え、外部からの花の受け入れが可能か、指定業者があるか、搬入可能な時間帯などを確認します。

指定業者がある場合は、その業者の連絡先を聞き、そこに胡蝶蘭を注文することになります。

価格や種類は限られるかもしれませんが、会場のルールに従うことが最優先です。

「お別れの会に胡蝶蘭を贈る」という行為は、単に花を贈るだけではありません。

ご遺族の意向を尊重し、会場のルールを守り、関係者全員に配慮するという一連のプロセス全体が、あなたの弔意の表れとなります。

事前の確認という一手間を惜しまないことが、心からの思いやりを正しく伝えるための鍵となるのです。

宗派によるしきたりの違いにも配慮する

お別れの会に胡蝶蘭を贈る際に、もう一つ心に留めておきたいのが、故人やご遺族の「宗教・宗派」です。

お別れの会は無宗教形式で行われることも多いですが、特定の宗教儀礼に則って行われる場合もあります。

供花に関する考え方は宗教によって異なるため、基本的な知識を持っておくと、より心のこもった対応ができます。

日本の葬儀で最も多い仏式では、供花として胡蝶蘭を贈ることは一般的に全く問題ありません。

特に白い胡蝶蘭は、清浄さや品格から、祭壇を飾る花として非常に好まれます。

立て札の表書きも「御供」としておけば、ほとんどの宗派で通用します。

ただし、ごく一部の宗派や寺院の考え方によっては、樒(しきみ)を重視し、華やかな生花を好まない場合もゼロではありません。

しかし、現代のお別れの会において、胡蝶蘭がマナー違反と見なされることはまずないと考えてよいでしょう。

神道においても、供花として白い胡蝶蘭を贈ることは問題ありません。

神道では、白い花、特に菊が伝統的に用いられてきましたが、胡蝶蘭も白い清らかな花として受け入れられています。

仏式の「香典」にあたるものは「御玉串料」となり、立て札の表書きは仏式と同様に「御供」で問題ありません。

キリスト教式のお別れの会(告別式)に花を贈る際は、少し注意が必要です。

キリスト教では、故人は神のもとへ召されるという考えから、日本の「供花」という概念がありません。

花は故人に供えるものではなく、祭壇や教会を飾るための「献花」として、またご遺族の心を慰めるものとして贈られます。

そのため、胡蝶蘭のような鉢植えの花は、根付くことが「不幸が根付く」ことを連想させるとして避けられることがあります。

また、立て札を立てて贈り主を明示する習慣もありません。

キリスト教式の場合は、胡蝶蘭の鉢植えではなく、ユリやカーネーション、蘭などを含んだ、白を基調とした洋花の「アレンジメントフラワー(籠花)」を贈るのが一般的です。

贈り主の名前は、花に添える小さなメッセージカードに記載します。

ただし、これも教派(カトリックかプロテスタントか)や教会の慣習によって異なります。

中には、所属する教会員で花を統一して用意するため、外部からの花は一切受け付けないという教会もあります。

故人やご遺族の宗派がわからない、あるいは対応に迷う場合は、以下の対応が最も賢明です。

  • 主催者(ご遺族や幹事)に確認する: 「お花をお贈りしたいのですが、宗派による決まりごとはございますでしょうか」と率直に尋ねるのが一番確実です。
  • 無宗教形式か確認する: 近年のお別れの会は、特定の宗教色を出さない無宗教形式が主流です。この場合は、仏式に準じたマナーで白い胡蝶蘭を贈れば、まず問題になることはありません。
  • 花屋に相談する: 経験豊富な花屋は、宗教・宗派による供花の違いについても知識を持っています。注文の際に「キリスト教式のお別れの会なのですが」と伝えれば、適切な花の種類や形式を提案してくれます。

故人への敬意は、その方が大切にしてきた文化や信仰を尊重することにも繋がります。

宗派への配慮という細やかな心遣いが、あなたの弔意をより深く、意味のあるものにしてくれるでしょう。

故人への想いを伝えるお別れの会に胡蝶蘭を贈りましょう

これまで、お別れの会に胡蝶蘭を贈る際の様々なマナーや注意点について詳しく解説してきました。

相場や色の選び方、立て札の書き方、贈るタイミング、そして何よりも主催者の意向を尊重することの大切さをご理解いただけたかと思います。

多くのルールや確認事項があり、少し大変に感じられたかもしれません。

しかし、これらのマナーはすべて、あなたの温かい弔意を、最もふさわしい形で故人とご遺族に届けるための道しるべです。

お別れの会に胡蝶蘭を贈るという行為は、単に高価な花を届けることではありません。

それは、故人との生前の思い出に感謝し、その旅立ちが安らかであることを祈る、静かで深いコミュニケーションです。

白い胡蝶蘭の凛とした佇まいは、故人の尊厳を象徴し、ご遺族の深い悲しみに静かに寄り添います。

立て札に記されたあなたの名前は、故人がどれだけ多くの人に慕われていたかの証となり、ご遺族にとって大きな慰めとなるでしょう。

もちろん、供花を辞退されている場合や、会場のルールで贈ることができない場合もあります。

その際は、その意向に従うことこそが最高の配慮です。

弔意を示す方法は、お花を贈ることだけではありません。

弔電を送ったり、会に参列して心の中で静かに手を合わせたりすることも、同じように尊い行為です。

もし、あなたが胡蝶蘭を贈ることができる状況にあるならば、ぜひ本記事で解説したポイントを一つひとつ確認しながら、準備を進めてみてください。

あなたの心のこもった胡蝶蘭は、きっとお別れの会の会場を清らかな光で満たし、故人への感謝とご遺族へのいたわりの気持ちを雄弁に物語ってくれるはずです。

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本日のまとめ

  • お別れの会に胡蝶蘭を贈る際はまず案内状を確認する
  • 主催者の供花辞退の意向がある場合は贈らないのがマナー
  • 胡蝶蘭の色は白を基調とするのが最も無難で丁寧
  • 四十九日以降は淡いピンクや黄色も許容されることがある
  • 相場は個人なら1~2万円、法人なら2~5万円が目安
  • 贈るタイミングは会の当日の開始時間前が基本
  • 事前に会場の受け入れ可能日時を確認することが重要
  • 立て札の表書きは「御供」が宗教を問わず使える
  • 贈り主名は会社名などを含め正式名称で記載する
  • メッセージカードでは忌み言葉や宗教用語に注意する
  • ホテルやレストランでは外部からの花が禁止の場合がある
  • 会場指定の花屋があるか事前に必ず確認する
  • キリスト教式では鉢植えでなくアレンジメントが好ましい
  • 宗派が不明な場合は主催者に確認するのが最も確実
  • マナーを守ることが故人と遺族への最大の配慮となる
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法人向けの胡蝶蘭の贈り物に!

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参考サイト
お別れ会・偲ぶ会へ供花をお届けしたいときに気を付けたいマナーやポイント – ビジネスフラワー
お悔やみに胡蝶蘭を贈る際のマナー|贈る意味や注意点もご紹介 – 京都花室 おむろ
お葬式やお悔やみに胡蝶蘭は贈ってもよい?贈る際の注意点や選び方を解説 – らんや小石川店
胡蝶蘭をお悔やみに贈るマナーとは?選び方・立て札の書き方・タブーも解説 – Hanamarika
お供えの花に胡蝶蘭を贈る場合のマナーと注意点 – 東京ラスク・お花お届け便

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