記事内に広告が含まれています。

胡蝶蘭の株分けの時期は春から初夏がベスト!失敗しない手順とコツを解説

こんにちは、管理人の胡蝶です

胡蝶蘭を育てていると、花が咲き終わった後に茎から新しい芽が出てきたり、株元から小さな葉が顔を出したりすることはありませんか。

美しく咲き誇る姿を楽しんだ後も、この植物は次世代へと命をつなごうと成長を続けています。そんなときに多くの愛好家が抱く疑問といえば、やはり「胡蝶蘭の株分けの時期」はいつが最適なのかということではないでしょうか。

大切な胡蝶蘭を増やしたいけれど、タイミングを間違えて枯らせてしまうのは避けたいものです。実は、株分けには適した季節と、避けるべきタイミングが明確に存在します。

適切な時期に行えば、植物の生命力を活かしてスムーズに根付かせることが可能ですが、時期を誤ると大きなダメージを与えてしまいかねません。

本記事では、初心者の方でも失敗なく実践できるように、最適なタイミングの見極め方から具体的な手順、そしてその後の管理方法までを徹底的に解説します。

高芽や子株の状態を正しく判断し、必要な道具を揃え、温度や湿度にも配慮しながら作業を進めることで、ご自宅の胡蝶蘭をさらに元気に育てることができるでしょう。

◆このサイトでわかる事◆

  • 胡蝶蘭の株分けの時期として最適な春から初夏の特徴
  • 花が終わった後に確認すべき株の健康状態とサイン
  • 高芽や子株を切り離す具体的なタイミングの見極め方
  • 失敗を防ぐための温度管理と湿度調整のポイント
  • 清潔なハサミや適切な鉢など必要な道具の選び方
  • 水苔を使用した植え替え手順と根腐れ防止のコツ
  • 株分け後の肥料や水やりの正しいアフターケア方法
【PR】『プレミアガーデン』は、胡蝶蘭やスタンド花、観葉植物などを扱うフラワーギフトの専門店です
開店祝いや就任祝い、お誕生日のプレゼント、そして大切な方を偲ぶお供えの花まで、あらゆるシーンに合わせた最高品質のお花を、業界最安値クラスの価格でご提供。ラッピングや木札も無料で、急な贈り物にも安心の当日配送(一部地域)にも対応しています。
安心サポート
1・最高品質のお花を業界最安値で全国配送
2・100%品質満足保証事故品やすぐに枯れた場合など早急にお取替え
3・ラッピング料・木札料・紙札料すべて無料
4・東京23区・大阪市内・福岡市内・名古屋市内は当日自社配送可能
(一部地域を除く)
5・法人様は請求書支払に対応(一部規定あり)
6・新規会員登録で初回から使える500円分のポイントをプレゼント
7・会員様にはお買い上げ金額の3%をポイントサービス

企業様向けの請求書払いや、会員登録で初回から使える500円分のポイントプレゼントなど、お得なサービスも充実。
特別な日を最高のお花で演出したいなら、品質とサービスに定評のある『プレミアガーデン』がおすすめです。心のこもったフラワーギフトで、あなたの想いを届けましょう。
価格と高品質の胡蝶蘭

成功しやすい胡蝶蘭の株分けの時期は春から初夏

◆この章のポイント◆

  • 花が終わった後に株の様子を見る
  • 茎から伸びる高芽の成長を待つ
  • 親株の足元に出る子株を確認する
  • 失敗しないための適温と湿度管理
  • 清潔なハサミと新しい鉢を準備する
  • 用土として使う水苔の特徴を知る

花が終わった後に株の様子を見る

胡蝶蘭の株分けの時期を判断する上で、まず重要になるのが花が咲き終わった後の株の状態をしっかりと観察することです。

一般的に、胡蝶蘭が開花している間は株全体のエネルギーが花の維持に使われています。そのため、花が咲いている最中に植え替えや株分けを行ってしまうと、植物にとって大きな負担となり、最悪の場合は枯れてしまう原因にもなりかねません。

まずは花を十分に楽しみ、全ての花が落ちた後、あるいは花茎をカットした後のタイミングを見計らうことが大切です。

花後の株を観察する際は、葉の色や枚数、そして根の状態に注目してください。健康な胡蝶蘭であれば、葉は濃い緑色をしており、厚みとハリがあります。

もし葉が黄色く変色していたり、シワが寄っていたりする場合は、株自体が弱っている可能性があります。このような状態で無理に株分けを行うと、回復する力が残っておらず、失敗するリスクが高まります。

まずは親株の体力を回復させることに専念し、株分けは次の機会に見送るという判断も時には必要になるでしょう。

株分けを成功させるためには、親株が十分に元気であることが大前提となります。

また、根の状態も重要なチェックポイントです。鉢の外から見える根が白く乾燥していたり、逆に黒くぶよぶよとしていたりする場合は注意が必要です。

健康な根は水分を含むと緑色になり、先端が生き生きとしています。株分けを行う前には、鉢の中がどのような状態になっているかを想像し、場合によっては鉢から抜いて根の健康状態を直接確認することも有効です。

花が終わった直後は、植物が一息ついている時期でもあります。このタイミングでしっかりと健康診断を行うことが、後の作業をスムーズに進めるための第一歩となります。

チェック項目
健康な状態の目安
注意が必要な状態
葉の色とツヤ
濃い緑色でハリと厚みがある
黄色く変色、シワがある、垂れている
根の状態
太くて硬い、水分を含むと緑色
黒く変色して柔らかい、スカスカに乾燥
株全体の活力
新しい葉が展開している
成長が止まっている、病斑がある

さらに、株分けを行うべきかどうかは、単に時期だけでなく、株の「増え方」にもよります。胡蝶蘭が増えるパターンには、主に「高芽」と呼ばれる茎から出る芽と、「子株」と呼ばれる株元から出る芽の二通りがあります。

どちらのパターンであっても、花が終わった後の成長期に向けて準備を整えている段階かどうかが重要です。春の暖かい日差しが差し込むようになり、室温が安定してくる頃に、株全体が活動を再開し始めます。この動き出しを見逃さず、植物のリズムに合わせて作業を行うことが、園芸における成功の秘訣といえるでしょう。

茎から伸びる高芽の成長を待つ

胡蝶蘭を育てていると、花茎の節から小さな葉のようなものが出てくることがあります。これが「高芽(たかめ)」と呼ばれる新しい命の始まりです。

高芽は、親株のクローンとして全く同じ遺伝子を持っており、適切に育てれば親株と同じ美しい花を咲かせます。しかし、高芽を見つけたからといって、すぐに切り離してよいわけではありません。ここでは、焦らずじっくりと成長を待つことの重要性について解説します。

高芽が形成され始めた初期段階では、まだ自力で水分や養分を吸収する能力がありません。親株の茎とつながっていることで栄養をもらい、少しずつ大きくなっていきます。

この段階で無理に切り離してしまうと、独立して生きていくための根が十分に育っていないため、すぐに干からびて枯れてしまうことが多いのです。したがって、胡蝶蘭の株分けの時期を見極める際には、高芽自身の成長度合いが決定的な指標となります。

具体的にどのくらいまで待てばよいのでしょうか。目安としては、高芽から新しい根が数本伸びており、その根の長さが5センチメートルから10センチメートル程度になっていることが理想です。

また、葉の枚数も重要で、少なくとも2枚から3枚程度の大人の葉が展開している状態が望ましいでしょう。根と葉がしっかりと育っていれば、切り離して独立させた後も、自分の力で光合成を行い、水分を吸い上げることができます。

高芽の根が十分に伸びるまでは、親株につけたまま育てることが最も安全な管理方法です。

高芽の成長を待つ間、管理において特別なことをする必要はありませんが、乾燥には注意が必要です。高芽から出る根は空中に出ているため、鉢の中の根よりも乾きやすい傾向があります。

霧吹きを使って根の部分にこまめに水を与え、湿度を保つように心がけてください。この「葉水」と呼ばれる作業を行うことで、高芽の成長を促進し、より早く株分けに適した状態へと導くことができます。

  • 根の長さが5cm以上になるまで待つ
  • 葉が2~3枚以上展開しているか確認する
  • 根が傷つかないように霧吹きで保湿する

また、高芽が出ている茎が枯れてきてしまう場合もありますが、高芽自体が元気であれば問題ありません。

逆に、茎が緑色で元気なうちは、親株からの栄養供給が続いている証拠ですので、慌てて切り離す必要はありません。植物の生命力を信じて、十分な大きさになるまで見守る姿勢が、後の成功率を大きく左右します。

春から初夏にかけての成長期は、高芽もぐんぐんと大きくなりますので、毎日の観察を楽しみながら最適なタイミングを待ちましょう。

親株の足元に出る子株を確認する

高芽とは異なり、親株の根元付近からひょっこりと顔を出す新しい芽を「子株」と呼びます。子株もまた、親株とつながった状態で栄養をもらいながら成長しますが、その発生場所が株元であるため、株分けの際には少し違った注意点が必要になります。

胡蝶蘭の株分けの時期を検討する際、この子株が十分に育っているかどうかも重要な判断基準となります。

子株が発生する原因にはいくつかありますが、親株が非常に元気でエネルギーが余っている場合に出ることもあれば、逆に親株の成長点が傷ついてしまい、生き残りをかけて脇芽を出してくる場合もあります。

どちらのケースであっても、子株が小さいうちは親株と運命を共にしています。土(水苔など)の中に根を張っている場合が多いため、高芽のように根の成長具合を目視で確認しにくいのが難点です。

子株を分けるタイミングも、高芽と同様に根の数と葉の枚数が目安になります。葉が3枚ほどになり、それぞれの葉がしっかりとした厚みを持っていること、そして独自の根が十分に張っていることが条件です。

しかし、子株の場合は親株の根と複雑に絡み合っていることが多く、無理に引き離そうとすると両方の根を傷つけてしまう恐れがあります。そのため、植え替えのタイミングに合わせて株分けを行うのが最もスムーズで安全な方法といえます。

子株の株分けは、鉢から抜いて根をほぐす植え替え作業とセットで行うのが基本です。

4月から6月頃の暖かい時期に植え替えを行う際、鉢から株を抜いて古い水苔を取り除いていくと、親株と子株のつながっている部分(地下茎のような部分)が見えてきます。

この連結部分を確認し、子株側にも十分な根がついていることを確かめてから、清潔な刃物で切り分けるのが正解です。もし子株側に根がほとんどない状態であれば、切り離さずにそのまま親株と一緒に植え戻し、次のシーズンまで育てる勇気も必要です。

子株のチェックポイント
詳細な観察内容
葉の枚数と大きさ
3枚以上あり、親株の葉の半分程度の大きさがあるか
根の張り具合
子株独自の根が複数本伸びているか(植え替え時に確認)
連結部の状態
親株とどのようにつながっているか、切り離しやすいか

親株の状態によっては、あえて株分けをせず、「株立ち」として複数の株を一つの鉢で群生させて楽しむという方法もあります。

こうすることでボリューム感のある豪華な鉢植えに仕立てることも可能です。しかし、個々の株を大きく育てたい場合や、鉢の中が窮屈になって根詰まりを起こしている場合は、やはり適切な時期に株分けをしてあげるのが良いでしょう。

子株の成長は親株の健康状態を映す鏡でもありますので、日々の観察を通じて最適な管理方法を選んであげてください。

失敗しないための適温と湿度管理

胡蝶蘭の原産地は熱帯のジャングルであり、暖かく湿度の高い環境を好みます。この特性を理解することは、株分けの成功率を高める上で極めて重要です。

日本のような四季のある環境で育てる場合、株分けや植え替えといった大きなストレスのかかる作業は、胡蝶蘭が最も活動的になる気温の時期に行う必要があります。それがまさに、春の遅い時期から初夏にかけてのシーズンなのです。

具体的には、最低気温が安定して18度から20度以上になる頃が、胡蝶蘭の株分けの時期としてベストです。

最高気温ではなく「最低気温」が重要である点に注意してください。夜間の冷え込みが厳しい時期に作業を行うと、根が活動できずに傷んでしまい、そのまま腐ってしまう「根腐れ」の原因になります。

一般的にはゴールデンウィークを過ぎたあたりから6月いっぱい、梅雨入り前の時期が適していると言われていますが、お住まいの地域の気候に合わせて判断することが大切です。

寒さは胡蝶蘭にとって大敵であり、株分け直後の弱った株には致命的なダメージを与えます。

また、温度だけでなく湿度管理も欠かせません。株分け直後の株は、根からの吸水能力が一時的に低下しています。

その状態で空気が極端に乾燥していると、葉から水分が蒸散してしまい、株全体が脱水症状を起こしてしおれてしまいます。

これを防ぐためには、株分け後しばらくの間は直射日光の当たらない明るい日陰に置き、こまめに霧吹きをして周囲の湿度を高く保つ工夫が必要です。

ビニール袋をふんわりとかぶせて簡易的な温室状態を作るのも一つの有効な手段ですが、その際は蒸れすぎないように通気口を確保することを忘れないでください。

  • 最低気温が18度以上の日が続く時期を選ぶ
  • 作業後は直射日光を避け、柔らかな光の場所で管理する
  • 霧吹きを活用して葉や気根の乾燥を防ぐ

逆に、真夏の猛暑日や、冬の寒い時期に株分けを行うのは避けるべきです。真夏は気温が高すぎて株が消耗しやすく、高温多湿による蒸れで病気が発生しやすくなります。

冬は成長が止まっている休眠期にあたるため、根をいじられるダメージから回復することができません。

どうしても時期外れに行わなければならない緊急事態(鉢を倒して割ってしまった場合など)を除いては、植物のリズムに合わせた「適期」を守ることが、失敗しないための最大の防御策となります。

清潔なハサミと新しい鉢を準備する

胡蝶蘭の株分けの時期が到来し、いざ作業を始めようとする際、手元にある道具の状態を気にかけたことはあるでしょうか。

実は、道具の選び方と扱いは、作業後の生存率を大きく左右する隠れた重要ポイントです。特に植物の組織を直接切断するハサミやナイフは、ウイルスや細菌を媒介するリスクがあるため、徹底した衛生管理が求められます。

胡蝶蘭はウイルス病にかかりやすい植物として知られています。一度ウイルスに感染してしまうと、特効薬はなく、株を廃棄するしか手段がありません。

この恐ろしいウイルスは、主にアブラムシなどの害虫や、汚染された刃物を介して感染します。そのため、株分けに使用するハサミは、使用する直前に必ず消毒を行う必要があります。

家庭でできる簡単な消毒方法としては、刃先をライターやガスコンロの火で数秒間炙る「火炎消毒」や、市販の消毒用エタノールで拭き取る方法、あるいは第三リン酸ナトリウムなどの専用薬剤を使用する方法があります。複数の株を扱う場合は、一株作業するごとに必ず消毒し直すのが鉄則です。

ハサミの使い回しはウイルスの感染拡大を招くため、一株ごとの消毒を徹底してください。

次に、新しく植え付ける鉢の選び方についてです。胡蝶蘭は根が過湿になることを嫌うため、通気性の良い鉢を選ぶのが基本です。

初心者の方に最もおすすめなのは「素焼き鉢」です。素焼き鉢は表面に目に見えない微細な穴が開いており、鉢自体が呼吸をするように水分を蒸発させてくれます。

これにより、鉢の中が蒸れにくく、根腐れのリスクを大幅に減らすことができます。サイズ選びも重要で、大きすぎる鉢は土が乾きにくくなるため避け、株の根がちょうど収まる程度の小さめのサイズ(2.5号~3.5号程度)を選ぶのがコツです。

道具の種類
選び方と使い方のポイント
ハサミ・ナイフ
切れ味鋭いもの。使用前に火や薬剤で必ず消毒する。
植木鉢
通気性の良い素焼き鉢が最適。株に対して小さめを選ぶ。
ピンセット
古い水苔を取り除く際に便利。先端が丸いものが安全。

また、プラスチック製の鉢や化粧鉢を使用する場合は、通気性が劣るため、水やりの頻度を控えるなどの工夫が必要です。

透明なポリポットを使用して根の状態を観察しやすくし、それを化粧鉢に入れるという方法もプロの生産現場ではよく見られます。いずれにせよ、道具は単なる作業用具ではなく、胡蝶蘭の命を預かるパートナーであるという意識を持って準備することが大切です。

用土として使う水苔の特徴を知る

胡蝶蘭の株分けの時期において、新しい住処となる「用土」の準備も忘れてはいけません。一般的な草花には培養土を使いますが、着生植物である胡蝶蘭には土を使いません。

主に使われるのは「水苔(ミズゴケ)」か「バークチップ」の二種類です。日本の家庭園芸においては、入手しやすさと管理のしやすさから水苔が圧倒的に多く使われています。

水苔は湿地帯に生える苔を乾燥させたもので、保水性と通気性のバランスが優れているのが特徴です。乾燥した状態で販売されているため、使用する際は水に戻す必要があります。

ここでポイントとなるのが、水に戻すタイミングです。作業の直前に水につけるのではなく、半日から一晩ほど時間をかけてじっくりと水を吸わせることで、ふっくらとした弾力のある状態に戻ります。戻した水苔は、軽く絞って水気が垂れない程度の湿り具合にしてから使用します。

高品質な水苔を選ぶことは、根の張りを良くし、長く健全な状態を保つ秘訣です。

水苔にはグレード(等級)があり、繊維が長く太いものほど上質とされています。上質な水苔は腐りにくく、鉢の中で適度な隙間を作るため、根が呼吸しやすくなります。

安価なものは繊維が短く崩れやすいため、鉢の中で目詰まりを起こしやすく、結果として根腐れを招く原因になることがあります。少し高価でも、長い繊維のもの(例えばAAAグレードなど)を選ぶ価値は十分にあります。

また、最近ではバーク(樹皮)を使った植え込みも増えています。バークは水苔に比べて排水性が非常に高く、根腐れしにくいというメリットがあります。

しかし、水持ちが悪いため水やりの頻度を多くする必要があり、水苔での栽培に慣れている人が同じ感覚で管理すると水切れを起こしてしまうことがあります。初心者の方は、水管理の感覚がつかみやすい水苔と素焼き鉢の組み合わせから始めるのが無難です。

どちらの用土を使うにせよ、新しい用土を使うことで、病害虫のリスクをリセットし、清潔な環境で再スタートを切ることができます。

【PR】最高品質の胡蝶蘭を業界最安値で配送!

胡蝶蘭の株分けの時期に行う手順とアフターケア

◆この章のポイント◆

  • 親株への負担を減らす植え替え方法
  • 水のやりすぎによる根腐れを防ぐ
  • 新芽が定着するまで肥料は控える
  • まとめ:胡蝶蘭の株分けの時期を守って増やす

親株への負担を減らす植え替え方法

いよいよ実践的な手順の解説に入ります。胡蝶蘭の株分けの時期である春から初夏にかけて、実際にどのように手を動かせばよいのでしょうか。

ここでは、親株へのダメージを最小限に抑えつつ、高芽や子株を切り離して植え付ける具体的な流れをご紹介します。手順を頭に入れてシミュレーションしてから作業に入ると、手際よく進めることができ、植物が空気中に根をさらす時間を短縮できます。

まず、高芽の取り外し方です。高芽が十分に育っていることを確認したら、消毒したハサミを用意します。

高芽がついている花茎の両端を少し残してカットする方法と、高芽の根元からねじり取る方法がありますが、安全なのはハサミで茎ごとカットする方法です。

親株の茎を2~3センチメートルほど高芽につけた状態で切り取ると、植え付ける際の支えにもなります。切り口には殺菌剤などを塗布しておくと、雑菌の侵入を防げます。

次に、子株の取り外し方ですが、これは親株の植え替えと同時に行います。鉢から親株を優しく抜き出し、古い水苔を丁寧に取り除きます。

根が絡み合っている場合は、無理に引っ張らず、ピンセットなどで少しずつほぐしていきます。親株と子株の連結部分が露出したら、ハサミで切断します。このとき、それぞれの株に十分な根が残るように注意深く刃を入れてください。

黒く腐った根やスカスカになった根があれば、このタイミングですべて切り落とし、健康な根だけを残して整理します。

根を整理した後は、湿らせた新しい水苔で根を包み込むようにして植え付けます。

植え付けのコツは「硬めに植える」ことです。水苔を根の間に抱き込ませるようにしてボール状にし、素焼き鉢に押し込みます。鉢を持ち上げても株がぐらつかない程度に、指でしっかりと水苔を詰め込んでください。

柔らかすぎると水を含んだ時に沈んでしまったり、株が安定せずに根が張れなかったりします。ただし、根を強く押しすぎて折ってしまわないよう、力加減には注意が必要です。最後に、株元が鉢の縁より少し下になるように位置を調整し、見た目を整えます。

  • 高芽は茎を少し残してカットし、切り口を消毒する
  • 子株は親株の根をほぐして連結部を確認してから切る
  • 新しい水苔を使い、鉢の中でぐらつかないよう硬めに植える

作業が終わったら、すぐに水をやるのではなく、数日から1週間程度は水を控えます。これは、作業中に生じた根の細かい傷口を乾かし、修復させるためです。

すぐに水を与えると、傷口から雑菌が入って腐る原因になります。その代わり、葉への霧吹きは欠かさず行い、湿度を保つようにしてください。この「植え替え直後の水断ち」が、プロも実践する回復のテクニックです。

水のやりすぎによる根腐れを防ぐ

株分け後のアフターケアで最も失敗が多いのが水やりです。「早く元気になってほしい」という親心から、ついつい水をあげすぎてしまう方が非常に多いのです。

しかし、胡蝶蘭の株分けの時期である春から初夏は湿度も上がってくるため、過剰な水分は命取りになります。ここでは、適切な水やりの頻度と方法について解説します。

胡蝶蘭の根は、空気中の酸素を必要とします。常に水苔が濡れている状態だと、根が呼吸できずに窒息し、組織が壊死してしまいます。

これが根腐れです。水やりの基本は「完全に乾いてからたっぷりと」です。水苔の表面を指で触ってカサカサに乾いていることを確認し、さらに鉢を持ち上げて軽くなっていると感じてから水を与えます。

特に株分け直後は根の機能が完全ではないため、通常よりもさらに乾燥気味に管理するのが安全策です。

水を与えるときは、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと与え、鉢の中の空気を入れ替えるイメージで行います。

ただし、受け皿に溜まった水は必ず捨ててください。溜まった水に鉢が浸かっている状態は、根腐れへの特急券です。

また、葉の付け根(葉芯)に水が溜まると、そこから軟腐病などの病気が発生することがあるため、もし水がかかってしまった場合はティッシュなどで吸い取っておくのが賢明です。

「迷ったら水をやらない」というくらいが、胡蝶蘭にとっては丁度よい距離感です。

水やりのタイミング
確認方法
与え方
水苔が完全に乾いた後
指で触れて湿り気がない、鉢が軽い
鉢底から出るまでたっぷりと
株分け直後(1週間)
水苔への水やりは控える
葉への霧吹きのみで湿度維持

梅雨時などは空気中の湿度が高いため、水苔がなかなか乾かないことがあります。そのような時期は、無理に水やりをする必要はありません。

植物の顔色を見ながら、メリハリのある管理を心がけることで、新しい根が水を求めて伸びようとする力を引き出すことができます。過保護にしすぎないことが、強い株を育てるためのポイントです。

新芽が定着するまで肥料は控える

「大きく育てたいから肥料をたくさんあげよう」と考えるのも、株分け直後には避けるべき行動です。

植え替えや株分けを行った直後の根は、人間で言えば手術後のようなデリケートな状態にあります。そのような時に濃厚な肥料を与えることは、胃腸が弱っている人にステーキを食べさせるようなもので、消化不良を起こして根を傷める「肥料焼け」の原因となります。

では、いつから肥料を与えればよいのでしょうか。目安としては、新しい葉が展開し始めたり、新しい根が伸びてきたりして、明らかに成長が再開したことを確認できてからです。

おおよそ株分けから1ヶ月程度は肥料を与えず、水だけで管理します。胡蝶蘭はもともと少ない栄養でも生きられる植物ですので、焦る必要は全くありません。

肥料を開始する際も、いきなり濃い肥料を与えるのではなく、規定量よりも薄めに希釈した液体肥料からスタートします。

通常2000倍から3000倍程度に薄めた洋ラン用の液体肥料を、水やりの代わりに週に1回程度与えるのが一般的です。固形の置き肥を使用する場合は、根に直接触れないように鉢の縁に置きますが、これも根が十分に張ってからにするのが無難です。

肥料はあくまで成長を助けるサプリメントであり、弱っている株を元気にする薬ではありません。

また、真夏や真冬といった生育が停滞する時期には、肥料を与えるのをストップします。肥料が必要なのは、春と秋の成長期だけと覚えておきましょう。

株分けの時期である春から初夏にかけては、徐々に肥料を与え始めるのに良い季節ですが、まずは株の定着(根付くこと)を最優先にし、肥料は二の次と考えるくらいの余裕を持つことが大切です。健全な根が育てば、肥料の効果も最大限に発揮されるようになります。

まとめ:胡蝶蘭の株分けの時期を守って増やす

ここまで、胡蝶蘭の株分けの時期とその具体的な手順について詳しく解説してきました。胡蝶蘭は非常に生命力の強い植物ですが、その力を発揮させるためには、人間が適切な環境とタイミングを用意してあげることが不可欠です。

春から初夏という植物のエネルギーが満ち溢れる季節を選び、正しい方法で株分けを行うことで、お気に入りの胡蝶蘭を何倍にも増やし、長く楽しむことができるはずです。

最後に、今回の記事の要点をまとめました。作業前の確認リストとして、また毎年の管理の備忘録として役立ててください。植物との対話を楽しみながら、美しい花を咲かせる喜びを味わいましょう。

【PR】最高品質の胡蝶蘭を業界最安値で配送!

本日のまとめ

  • 胡蝶蘭の株分けの時期は4月から6月の春~初夏が最適
  • 最低気温が18度以上安定して続く頃を目安にする
  • 花が咲き終わった後に株の体力を確認してから行う
  • 真夏や真冬の作業は株を弱らせるため避ける
  • 高芽は根が5cm以上、葉が2~3枚になってから切り離す
  • 子株は植え替えのタイミングで親株から切り分ける
  • ハサミは必ず火や消毒液で殺菌してから使用する
  • 鉢は通気性の良い素焼き鉢、用土は水苔が初心者におすすめ
  • 水苔は使用前に水で戻し、硬めに植え付けるのがコツ
  • 植え替え直後は1週間ほど水やりを控え、葉水で管理する
  • 水やりは水苔が完全に乾いてからたっぷりと与える
  • 受け皿に溜まった水は必ず捨てて根腐れを防止する
  • 肥料は新芽や根が動き出してから薄い濃度で開始する
  • 直射日光を避け、風通しの良い明るい日陰で管理する
  • 焦らず植物の成長リズムに合わせることが成功への近道
【PR】『プレミアガーデン』は、胡蝶蘭やスタンド花、観葉植物などを扱うフラワーギフトの専門店です
開店祝いや就任祝い、お誕生日のプレゼント、そして大切な方を偲ぶお供えの花まで、あらゆるシーンに合わせた最高品質のお花を、業界最安値クラスの価格でご提供。ラッピングや木札も無料で、急な贈り物にも安心の当日配送(一部地域)にも対応しています。
安心サポート
1・最高品質のお花を業界最安値で全国配送
2・100%品質満足保証事故品やすぐに枯れた場合など早急にお取替え
3・ラッピング料・木札料・紙札料すべて無料
4・東京23区・大阪市内・福岡市内・名古屋市内は当日自社配送可能
(一部地域を除く)
5・法人様は請求書支払に対応(一部規定あり)
6・新規会員登録で初回から使える500円分のポイントをプレゼント
7・会員様にはお買い上げ金額の3%をポイントサービス

企業様向けの請求書払いや、会員登録で初回から使える500円分のポイントプレゼントなど、お得なサービスも充実。
特別な日を最高のお花で演出したいなら、品質とサービスに定評のある『プレミアガーデン』がおすすめです。心のこもったフラワーギフトで、あなたの想いを届けましょう。
価格と高品質の胡蝶蘭

参考サイト
胡蝶蘭の株分けの仕方・注意点を詳しく解説!
失敗しない胡蝶蘭の株分けの仕方とは?
【胡蝶蘭の増やし方は3つ!】株分けのやり方
胡蝶蘭は増やせる?失敗しない増やし方や注意点
胡蝶蘭の簡単な増やし方は?上手に株分けする手順

コメント

タイトルとURLをコピーしました