こんにちは、管理人の胡蝶です
急な訃報に際し、故人を偲ぶ気持ちを表すために供花を贈ることがあります。
中でも胡蝶蘭は、その上品で落ち着いた佇まいから、お悔やみの場で選ばれることが多い花です。
しかし、いざ贈るとなると、葬式の胡蝶蘭の値段はいくらくらいが適切なのか、どのようなマナーがあるのか、悩む方も少なくないでしょう。
故人との関係性によって相場は変わりますし、色や大きさの選び方、立て札の書き方にも配慮が必要です。
また、供花を贈るタイミングや、キリスト教など宗教による違いについても知っておく必要があります。
うっかりマナー違反をしてしまい、ご遺族に不快な思いをさせてしまうことは避けたいものです。
この記事では、葬式の胡蝶蘭の値段に関する様々な疑問にお答えします。
相場はもちろん、通販での購入方法、香典との兼ね合いまで、葬儀に胡蝶蘭を贈る際に知っておくべき情報を網羅的に解説していきます。
◆このサイトでわかる事◆
- 葬式の胡蝶蘭の値段の相場
- 故人との関係性に応じた適切な価格帯
- お悔やみにふさわしい胡蝶蘭の色や選び方
- 立て札の正しい書き方と基本的なマナー
- 供花を贈るべき最適なタイミング
- 通販サイトを利用する際のメリットと注意点
- 宗教による供花の贈り方の違い

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葬式の胡蝶蘭の値段で知るべき相場と基本マナー
◆この章のポイント◆
- 故人との関係性で変わる値段の相場
- 葬儀にふさわしい胡蝶蘭の色の選び方
- 立て札・木札の正しい書き方とマナー
- 3本立ちと5本立ちどちらを選ぶべきか
- 供花を贈るタイミングはいつが最適か
故人との関係性で変わる値段の相場
葬式の胡蝶蘭の値段は、贈る側と故人との関係性によって大きく変動するのが一般的です。
適切な価格帯の胡蝶蘭を選ぶことは、ご遺族への配慮を示す上で非常に重要になります。
高価すぎるとご遺族に香典返しの負担をかけてしまう可能性がありますし、逆に安価すぎても失礼にあたる場合があるからです。
ここでは、関係性ごとに推奨される値段の相場を具体的に解説いたします。
親族・身内が贈る場合
親族や身内といった、故人と非常に近しい関係の方が贈る場合の相場は、15,000円から30,000円程度が目安です。
特に、兄弟姉妹や親子など、血縁の近い間柄では、連名で50,000円以上の立派な胡蝶蘭を贈ることも少なくありません。
これは故人への深い哀悼の意を示すとともに、葬儀の場を荘厳に飾るという意味合いも含まれています。
ただし、ご遺族の意向や地域の慣習によっても変わるため、事前に相談しておくとより安心できるでしょう。
友人・知人が贈る場合
友人や知人として個人で贈る場合の葬式の胡蝶蘭の値段は、10,000円から20,000円程度が相場とされています。
複数人の友人グループで連名で贈る場合は、一人当たりの負担額を考慮しつつ、合計で20,000円から30,000円程度のものを選ぶのが一般的です。
個人で贈る際にあまりに高額なものを選ぶと、かえってご遺族を恐縮させてしまうかもしれません。
あくまでお悔やみの気持ちを伝えることが目的なので、相場に合わせた無理のない範囲で選ぶことが大切です。
会社・法人が贈る場合
会社や法人として、取引先の関係者などに贈る場合の相場は、15,000円から50,000円と幅広くなっています。
これは、故人の役職や自社との関係性の深さによって変動するためです。
例えば、特に重要な取引先の社長や役員が亡くなられた場合には、30,000円以上の見栄えのする5本立ちなどを選ぶことが多く見られます。
一方で、一般的な取引先の社員の方であれば、15,000円から20,000円程度が適切でしょう。
会社の代表として贈るため、立て札には会社名と代表者名を明記するのがマナーです。
いずれの場合も、相場はあくまで目安であり、最も大切なのは故人を悼み、ご遺族を慰める気持ちです。
地域の慣習や葬儀の規模なども考慮しながら、心を込めて選ぶようにしましょう。
葬儀にふさわしい胡蝶蘭の色の選び方
葬儀や法事などの弔事の場で贈る胡蝶蘭は、色の選び方に特別な配慮が求められます。
お祝いのシーンとは異なり、故人を偲び、ご遺族の悲しみに寄り添う気持ちを表す色が選ばれるのがマナーです。
ここでは、葬儀にふさわしい胡蝶蘭の色について、その理由とともに詳しく解説していきます。
基本は「白」の胡蝶蘭
葬儀に贈る胡蝶蘭の最も基本的で間違いのない色は「白」です。
白い胡蝶蘭は「清純」や「純粋」といった花言葉を持ち、故人の冥福を祈る清らかな気持ちを表現するのに最適とされています。
また、白色は仏教における弔いの色でもあり、厳粛な葬儀の場の雰囲気を乱すことがありません。
特に、亡くなられてから日が浅い四十九日までは、白一色の「白上がり」で揃えるのが一般的です。
どの色にすべきか迷った場合は、故人との関係性を問わず、白い大輪の胡蝶蘭を選んでおけば失礼にあたることはないでしょう。
淡い色の胡蝶蘭も選択肢に
四十九日を過ぎた法事や、故人が生前好きだった色を贈りたいといった特別な場合には、白以外の色も選択肢に入ります。
ただし、その場合でも原色のような派手な色は避け、淡いピンクや黄色の胡蝶蘭を選ぶのがマナーです。
これらの色は、ご遺族の心を和ませ、少しでも慰めになればという気持ちを伝えることができます。
しかし、ご遺族の中には白以外の色を快く思わない方もいらっしゃる可能性があるため、事前に意向を確認できるとより安心です。
また、キリスト教の葬儀では、白に限らず故人が好きだった色の花を贈ることが許容される場合もあります。
避けるべき色
お祝いのイメージが強い赤リップ(中心が赤い)の胡蝶蘭は、葬儀の場にはふさわしくないとされています。
赤色は血を連想させ、おめでたい席の色という認識が強いため、弔事ではタブー視されることがほとんどです。
贈る相手に不快な思いをさせないためにも、赤リップの胡蝶蘭は避けるのが賢明です。
胡蝶蘭を選ぶ際は、故人を偲ぶ気持ちとご遺族への配慮を第一に考え、落ち着いた清らかな色を選ぶことが何よりも大切です。
立て札・木札の正しい書き方とマナー
葬儀に胡蝶蘭を贈る際、花そのものと同じくらい重要なのが「立て札(たてふだ)」または「木札(きふだ)」です。
立て札は、誰から贈られた供花なのかを一目で明らかにするためのものであり、正しい書き方のマナーを守ることが非常に大切になります。
ここでは、立て札の基本的な書き方と、注意すべきポイントについて詳しく解説します。
立て札に記載する基本情報
葬儀用の立て札には、大きく分けて2つの要素を記載します。
- お供えの言葉(頭書き)
- 贈り主の名前
まず、札の右側中央に「御供」や「供」といった頭書きを大きく記します。
これは、この花がお供え物であることを示す言葉です。
宗教によっては「献花」という言葉を使うこともありますが、一般的には「御供」が無難でしょう。
そして、その左側に贈り主の氏名や会社名をフルネームで記載します。
故人のお名前(〇〇様へ など)は、立て札には記載しないのが一般的です。
これは、葬儀の場では誰の葬儀であるかは明白であり、多数の供花が並ぶ中で贈り主を明確にすることが最優先されるためです。
贈り主の書き方のパターン
贈り主の書き方は、個人で贈るか、連名か、法人かで異なります。
個人の場合:
中央に氏名をフルネームで記載します。「〇〇 〇〇」
連名の場合:
役職や年齢が上の人を右から順に記載します。友人同士など序列がない場合は五十音順で構いません。人数が多い場合は「〇〇一同」とまとめるのがスマートです。「〇〇株式会社 営業部一同」
法人の場合:
会社名と代表者の役職・氏名を記載します。会社名が長い場合は、(株)などと略さず、正式名称で二行に分けて書くとバランスが良くなります。「〇〇株式会社 代表取締役 〇〇 〇〇」
注意点とマナー
立て札の文字は、薄墨ではなく通常の黒い墨で書くのがマナーです。
香典袋の表書きは悲しみの涙で墨が薄まったことを表すために薄墨を使いますが、供花やその立て札は花屋が準備するため、黒い墨で問題ないとされています。
また、立て札は花屋さんが用意してくれることがほとんどなので、注文時に必要な情報を正確に伝えることが重要です。
特に会社名や役職、氏名の漢字を間違えないよう、口頭ではなく書面やメールで依頼すると間違いがありません。
心を込めて贈った胡蝶蘭が、マナー違反で残念な印象を与えないよう、立て札の準備にも細心の注意を払いましょう。
3本立ちと5本立ちどちらを選ぶべきか
葬式の胡蝶蘭を選ぶ際、花の豪華さや見栄えを左右する要素の一つに「本立ち(ほんだち)」があります。
これは、一つの鉢から何本の花茎が立っているかを示すもので、主に「3本立ち」と「5本立ち」が一般的です。
どちらを選ぶべきかは、葬式の胡蝶蘭の値段、故人との関係性、そして贈り主の気持ちを総合的に考慮して判断する必要があります。
3本立ちの特徴と適したケース
3本立ちは、胡蝶蘭の中でも最もスタンダードで、多くのシーンで選ばれています。
価格帯も15,000円から30,000円程度のものが多く、個人から法人まで幅広く利用しやすいのが特徴です。
見た目も十分に華やかでありながら、過度に大きすぎないため、祭壇のスペースが限られている場合や、ご自宅での後飾りにも適しています。
友人・知人として個人で贈る場合や、会社の部署単位で贈る場合など、一般的な関係性であれば3本立ちを選ぶのが無難で、失礼にあたることはまずありません。
控えめながらも、しっかりと哀悼の意を伝えられるバランスの取れた選択肢と言えるでしょう。
5本立ちの特徴と適したケース
5本立ちは、3本立ちよりも花数が多く、非常に豪華で存在感があるのが特徴です。
その分、価格も30,000円から50,000円以上と高価になります。
5本立ちが選ばれるのは、故人と特に親しい間柄であった場合や、会社として重要な取引先の葬儀に代表として贈るケースが中心です。
例えば、故人が会社の創業者であったり、長年にわたり特別な関係を築いてきた恩人であったりする場合に、深い弔意と敬意を表すために選ばれます。
また、複数の兄弟姉妹や親族が連名で一つの立派な供花を贈る際にも、5本立ちが選ばれることが多いです。
ただし、あまりに立派な胡蝶蘭は、他の供花とのバランスを崩したり、ご遺族に過度な気遣いをさせてしまったりする可能性も考慮する必要があります。
選び方のポイント
最終的にどちらを選ぶかは、故人への想いの深さで決めるのが一番です。
ただし、慶事とは異なり、弔事では「奇数」が良いといった慣習はあまり重視されません。
それよりも、ご遺族の気持ちや葬儀全体の雰囲気に配慮することが大切です。
もし判断に迷うようであれば、葬儀社や胡蝶蘭を注文する花屋に相談してみるのも一つの方法です。
彼らは多くの葬儀を見てきているプロなので、状況に応じた適切なアドバイスをくれるでしょう。
供花を贈るタイミングはいつが最適か
お悔やみの気持ちを込めて贈る胡蝶蘭ですが、その気持ちを正しく伝えるためには、贈るタイミングが非常に重要です。
早すぎても、遅すぎてもご遺族に迷惑をかけてしまう可能性があります。
ここでは、葬儀の形式や供花の種類に合わせて、胡蝶蘭を贈るのに最適なタイミングについて解説します。
お通夜に間に合わせるのが一般的
供花を贈る最も一般的なタイミングは、お通夜の開始前です。
訃報を受けたら、まずお通夜と告別式の日時と場所を確認します。
そして、お通夜が始まる数時間前までに会場に届くように手配するのが理想的です。
これにより、葬儀社のスタッフが祭壇に供花を飾る時間を十分に確保できます。
遅くとも、お通夜の開始時刻までには届くようにしましょう。
もしお通夜に間に合わない場合は、告別式の前までに届けば問題ありません。
注文する際には、花屋に「〇月〇日のお通夜用」と明確に伝え、配送時間を確認することが不可欠です。
早すぎるのはマナー違反
訃報を受けてすぐに、ご自宅へ直接胡蝶蘭を贈ろうと考える方もいるかもしれませんが、これは避けるべきです。
ご遺族は亡くなられた直後、悲しみに暮れながらも葬儀の準備などで非常に多忙を極めています。
そんな中、大きな胡蝶蘭が届いても対応に困らせてしまうだけです。
ご自宅へ贈るのは「枕花(まくらばな)」と呼ばれる、故人に近しい親族が贈る小さなアレンジメントなどに限られます。
一般的な供花は、必ず葬儀会場の住所と日時を確認してから手配するようにしましょう。
葬儀後に贈る場合
葬儀が終わってから訃報を知った場合や、様々な事情で葬儀に間に合わなかった場合でも、胡蝶蘭を贈ることで弔意を伝えることは可能です。
その場合は、葬儀後、ご遺族が少し落ち着かれた頃合いを見計らって、ご自宅へ配送の手配をします。
目安としては、葬儀の数日後から四十九日までの間が適切です。
この際、事前にご遺族へ連絡を入れ、胡蝶蘭を贈りたい旨を伝え、受け取りに都合の良い日時を確認するのが丁寧なマナーです。
ご自宅に飾ることを考慮し、あまり大きすぎないサイズの胡蝶蘭を選ぶと、ご遺族の負担も少なくなります。
タイミングを間違えることは、せっかくの弔意が伝わらないばかりか、失礼にあたってしまうことにもなりかねません。
ご遺族の状況を最優先に考え、適切なタイミングで胡蝶蘭を贈りましょう。
葬式の胡蝶蘭の値段以外の選び方と注意点
◆この章のポイント◆
- 通販サイトで購入するメリットと注意点
- 宗教によって異なる胡蝶蘭の贈り方
- 胡蝶蘭を贈る場合の香典の扱い
- 失敗しないための胡蝶蘭の選び方
- 後悔しない葬式の胡蝶蘭の値段と選び方の総括
通販サイトで購入するメリットと注意点
近年、葬儀に贈る胡蝶蘭を通販サイトで購入する方が増えています。
急な訃報で時間がない中でも、迅速かつ手軽に手配できる通販サイトは非常に便利です。
しかし、顔が見えない取引だからこその注意点も存在します。
ここでは、通販で胡蝶蘭を購入する際のメリットと、失敗しないための注意点を解説します。
通販サイトを利用するメリット
通販サイトの最大のメリットは、その利便性と選択肢の豊富さにあります。
- 24時間いつでも注文可能:深夜や早朝でも、訃報を知ったその時に注文ができます。
- 豊富な品揃え:様々な価格帯、大きさ、種類の胡蝶蘭を比較検討できます。実店舗では扱っていないような高品質なものが見つかることもあります。
- 価格の比較が容易:複数のサイトを見比べることで、予算に合った最適な胡蝶蘭を見つけやすいです。産地直送で中間マージンがカットされ、高品質なものを比較的安価に購入できる場合もあります。
- 配送サービスが充実:指定した日時に葬儀会場へ直接配送してくれるため、自分で運ぶ手間が省けます。立て札やラッピングも無料で対応してくれるサイトが多いです。
これらのメリットにより、遠方で行われる葬儀に参列できない場合でも、スムーズにお悔やみの花を贈ることが可能です。
購入時の注意点
便利な通販サイトですが、利用する際にはいくつか注意すべき点があります。
信頼できるサイトを選ぶ:
まず最も重要なのが、実績のある信頼できるサイトを選ぶことです。
特定商取引法に基づく表記がしっかりと記載されているか、口コミやレビューの評価は高いかなどを確認しましょう。
あまりに価格が安すぎるサイトは、品質が劣っていたり、写真と全く違う商品が届いたりする可能性があるので注意が必要です。
配送日時と対応エリアの確認:
お通夜や告別式に間に合うように配送してくれるか、必ず確認しましょう。
サイトによっては「〇時までの注文で当日発送」といったサービスがありますが、葬儀会場の場所が配送対応エリア内であるかも併せてチェックが必要です。
立て札やラッピングの指定:
注文時に、立て札に記載する内容(頭書き、贈り主名)を正確に入力することが大切です。
入力フォームで間違いがないか、何度も確認しましょう。
また、ラッピングは白や紫、シルバーなど、お悔やみ用の落ち着いた色を指定できるかどうかもポイントです。
実物を確認できないリスク:
通販では、サイト上の写真でしか商品を確認できません。
そのため、実際に届く花の品質を事前に把握するのは困難です。
このリスクを避けるため、発送前に実際の商品写真をメールで送ってくれるサービスを提供しているサイトを選ぶと、より安心して任せることができます。
これらの点に注意すれば、通販サイトは非常に心強い味方になります。
メリットとデメリットを理解した上で、賢く利用しましょう。
宗教によって異なる胡蝶蘭の贈り方
日本で行われる葬儀の多くは仏式ですが、キリスト教式や神式など、他の宗教形式で執り行われることもあります。
供花に関する考え方やマナーは宗教によって異なるため、胡蝶蘭を贈る際には故人やご遺族の宗教を確認し、それに合わせた配慮が必要です。
ここでは、主な宗教ごとのお花の贈り方について解説します。
仏式の葬儀
最も一般的な仏式の葬儀では、胡蝶蘭を供花として贈ることは全く問題ありません。
祭壇を荘厳に飾る花として広く受け入れられています。
色は、先述の通り四十九日までは白を基調とするのがマナーです。
立て札には「御供」や「供」と記し、贈り主の名前を記載します。
特に宗派によって胡蝶蘭が禁じられているということは稀ですが、もし心配な場合は葬儀社に確認すると確実です。
神式の葬儀(神道)
神道で行われる神式の葬儀(神葬祭)でも、供花を贈る習慣はあります。
この場合も、白い胡蝶蘭を贈るのが一般的です。
ただし、仏教用語である「供養」や「冥福」といった言葉は使わないため、立て札の頭書きは「御玉串料(おたまぐしりょう)」や「御榊料(おさかきりょう)」とすることもありますが、「御供」でも問題ないとされています。
神式の場合、花は祭壇ではなく「花輪」として飾られることもあるため、胡蝶蘭のような鉢植えの供花を受け付けているか、事前に葬儀会場やご遺族に確認するとより丁寧です。
キリスト教式の葬儀
キリスト教の葬儀では、日本の仏式や神式とは供花に対する考え方が大きく異なります。
キリスト教では、故人の自宅に花を贈り、葬儀が行われる教会には花を飾らないのが一般的です。
これは、教会は神聖な祈りの場であり、個人のために過度に飾り付けることを避けるためです。
また、祭壇に供花を飾るという習慣自体がありません。
そのため、胡蝶蘭を贈りたい場合は、葬儀後、ご遺族の自宅へ送るのがマナーです。
花の種類は白い胡蝶蘭のほか、故人が好きだった色の花なども贈られます。
立て札は付けずに、メッセージカードを添えてお悔やみの言葉を伝えます。
ただし、最近では日本の習慣に合わせて、教会での葬儀でも供花を受け付けるケースも増えています。
この場合、立て札の頭書きは「献花」とすることもあります。
いずれにせよ、キリスト教式の葬儀の場合は、必ず事前に教会やご遺族に供花を贈ってもよいか、どこに贈るべきかを確認することが不可欠です。
宗教による違いを理解せずに行動すると、マナー違反となりご遺族に不快な思いをさせてしまう可能性があります。
故人とご遺族の信仰に敬意を払い、適切な方法でお悔やみの気持ちを伝えましょう。
胡蝶蘭を贈る場合の香典の扱い
葬儀に参列する際、多くの方が悩むのが「供花と香典、両方用意すべきか」という問題です。
特に、胡蝶蘭のような比較的高価な供花を贈る場合、香典をどうするかは迷いどころでしょう。
ご遺族への配慮を欠くことなく、スマートに対応するための考え方について解説します。
基本的には供花と香典は別物
まず、基本的な考え方として、供花(胡蝶蘭)と香典はそれぞれ異なる意味合いを持つものであり、別々に用意するのが正式なマナーとされています。
- 香典:故人への弔意を表し、急な出費に対するご遺族への経済的な助け合いの意味合いを持つ。
- 供花:故人の霊を慰め、祭壇を飾るためのお供え物。
このため、個人で葬儀に参列する場合は、胡蝶蘭を贈ったとしても、別途香典を持参するのが一般的です。
ただし、故人との関係性や地域の慣習によっても変わってきます。
供花を贈れば香典は不要とされるケース
一方で、いくつかのケースでは、供花を贈ることで香典を省略することが許容される場合があります。
法人として贈る場合:
会社として胡蝶蘭を贈った場合、参列する社員は会社の代表として参列するため、個人で香典を用意する必要はないとされることが多いです。
この場合、受付で名刺を渡して記帳します。
連名で高価な供花を贈った場合:
友人一同や親族一同として、一人当たりの負担額が一般的な香典の額(5,000円~10,000円)を超えるような高価な胡蝶蘭を贈った場合は、香典を省略することもあります。
遠方で参列できない場合:
遠方に住んでいるなどの理由で葬儀に参列できず、弔電と供花を送る場合、香典までは送らないという選択も考えられます。
この場合、供花が香典の代わりという意味合いを持ちます。
ご遺族の意向を確認する
最も重要なのは、ご遺族の意向です。
最近では、香典返しなどの手間を省くため、「香典辞退」の意向を示されるご遺族も増えています。
葬儀の案内に「御香典儀は固くご辞退申し上げます」といった一文があれば、香典は持参しないのがマナーです。
この場合でも、供花は受け付けていることが多いですが、「御供花御供物等もご辞退申し上げます」とあれば、胡蝶蘭を贈ることも控えるべきです。
判断に迷う場合は、自己判断で決めるのではなく、葬儀の案内をよく確認したり、可能であれば葬儀社や関係者に問い合わせてみたりするのが最も確実です。
大切なのは、ご遺族の負担を増やさず、心からのお悔やみの気持ちを伝えることです。
状況に応じて柔軟に対応しましょう。
失敗しないための胡蝶蘭の選び方
葬儀という厳粛な場で故人を偲び、ご遺族に寄り添う気持ちを伝える胡蝶蘭。
その選び方を間違えてしまうと、せっかくの弔意が正しく伝わらないばかりか、かえって失礼にあたってしまう可能性もあります。
ここでは、葬式の胡蝶蘭の値段以外で、これまでに解説した内容も含め、失敗しないための胡蝶蘭選びのポイントを総まとめとしてご紹介します。
ポイント1:贈る相手と場面の確認
まず最初に、基本的な情報を正確に把握することが不可欠です。
- 宗教の確認:仏式、神式、キリスト教式など、どの宗教で葬儀が執り行われるかを確認します。特にキリスト教式の場合はマナーが大きく異なります。
- 供花辞退の有無:ご遺族が供花や香典を辞退されていないか、葬儀の案内状などで必ず確認しましょう。
- 会場の確認:会場の住所、電話番号、そして供花の受け入れが可能か、またスペースに限りがないかを確認します。斎場によっては指定の花屋以外からの供花を受け付けない場合もあるため、事前の確認が賢明です。
ポイント2:花の選び方(色・サイズ)
次に、贈る花そのものを選びます。
色:基本は「白」を選びます。四十九日までは白上がり(白一色)が無難です。四十九日を過ぎていれば、淡いピンクや黄色なども選択肢になりますが、ご遺族の心情に配慮が必要です。赤リップは絶対に避けましょう。
サイズ(本立ち):故人との関係性を考慮して選びます。一般的な関係であれば3本立ち(15,000円~30,000円)、特に親しい間柄や法人として贈る場合は5本立ち(30,000円~50,000円)が目安です。会場のスペースや他の供花とのバランスも考慮しましょう。
ポイント3:立て札とラッピングのマナー
花の見た目だけでなく、付随するもののマナーも重要です。
立て札:頭書きは「御供」、贈り主は正式名称で正確に記載します。会社名や肩書、氏名の漢字間違いがないよう、花屋にはっきりと伝えましょう。
ラッピング:白、紫、緑、シルバーといった落ち着いた寒色系のラッピングを選びます。リボンなどの華美な装飾は不要です。お悔やみ用であることを伝えれば、花屋が適切に対応してくれます。
ポイント4:手配のタイミング
最後に、届けるタイミングです。
タイミング:お通夜の開始数時間前までに会場に届くように手配するのがベストです。訃報を受けたらすぐに会場と日時を確認し、迅速に注文しましょう。葬儀後に贈る場合は、必ずご遺族の都合を確認してからご自宅へ送ります。
これらのポイントを一つひとつ確認しながら手配を進めれば、マナー違反になることなく、故人への敬意とご遺族へのいたわりの気持ちを胡蝶蘭に乗せて届けることができるでしょう。
後悔しない葬式の胡蝶蘭の値段と選び方の総括
これまで、葬式の胡蝶蘭の値段相場から、マナー、選び方の具体的なポイントまで詳しく解説してきました。
大切なのは、故人を偲ぶ気持ちと、悲しみの中にいるご遺族への深い配慮です。
最後に、この記事の要点をまとめ、後悔のないお悔やみの花の選び方を総括します。
葬儀に贈る胡蝶蘭は、単なる飾りではありません。
それは、故人との思い出を慈しみ、残されたご遺族の心を慰めたいという、あなたの気持ちそのものを形にしたものです。
だからこそ、値段の多寡だけに捉われるのではなく、一つひとつのマナーや慣習の意味を理解することが重要になります。
例えば、白い胡蝶蘭を選ぶのは、故人の清らかな旅立ちを祈るためです。
立て札に名前を記すのは、誰が故人を想っているかをご遺族や参列者に伝え、悲しみを分かち合うためです。
適切なタイミングで贈るのは、ご遺族の負担を少しでも減らしたいという心遣いの表れにほかなりません。
葬式の胡蝶蘭の値段は、故人との関係性の深さを映す一つの目安ではありますが、絶対的なものではありません。
相場を参考にしつつも、ご自身の経済的な状況に合わせて、無理のない範囲で心を込めて選ぶことが何よりも大切です。
この記事でご紹介した知識が、いざという時にあなたの助けとなり、心からの弔意を伝える一助となれば幸いです。
故人の安らかな眠りを祈り、ご遺族に寄り添う気持ちを、清らかで美しい胡蝶蘭に託してください。
本日のまとめ
- 葬式の胡蝶蘭の値段は故人との関係性で決まる
- 親族は1万5千円から3万円、友人は1万円から2万円が相場
- 法人は関係性の深さにより1万5千円から5万円が目安
- 葬儀に贈る胡蝶蘭の色は白が基本マナー
- 四十九日までは白一色の「白上がり」を選ぶ
- 立て札の頭書きは「御供」とし贈り主名を明記する
- 一般的な供花には3本立ち、特別な弔意には5本立ちを選ぶ
- 贈るタイミングはお通夜の開始前が最適
- 葬儀後の場合はご遺族の都合を確認してから自宅へ送る
- 通販サイトは便利だが信頼できる業者選びが重要
- キリスト教式では供花を教会でなく自宅へ贈るのが一般的
- 供花と香典は基本的に別々に用意する
- ご遺族が供花を辞退していないか事前に確認する
- ラッピングは白や紫など落ち着いた色を選ぶ
- 最も大切なのは故人を悼みご遺族をいたわる気持ち

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参考サイト
胡蝶蘭をお葬式に贈る際のマナーと相場|葬儀と葬式の違いも詳しく解説 – マガジン – HanaPrime
お葬式やお悔やみに胡蝶蘭は贈ってもよい?贈る際の注意点や選び方を解説 – らんや小石川店
お悔やみに胡蝶蘭を贈る際のマナー|贈る意味や注意点もご紹介 – 京都花室 おむろ
葬儀に贈る胡蝶蘭の通販 | HitoHana(ひとはな)
胡蝶蘭の値段を左右する5つのポイント!シーン別の相場もご紹介 – 花百花
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